クルマみたいに「上抜き」はできる? バイクの必須メンテナンス「オイル交換」のやり方とは

愛車に長く乗り続けるためには、欠かせないメンテナンスのひとつであるオイル交換。クルマと同様に、「上抜き」でも行う事はできるのでしょうか。

クルマのオイル交換の方法のひとつ「上抜き」はバイクにもある?

 エンジンオイルは人間の血液に例えられるほど、バイクにとって重要で、エンジンをスムーズに動かすための潤滑油や洗浄作用が最大の役割。そのほかにも冷却作用や密封作用など、さまざまな役割を持っている為、愛車を軽快に走らせ続けるためには欠かせない存在です。

 そんなエンジンオイルは定期的に交換する必要があり、クルマの場合はオイル交換の方法として、「上抜き」を用いることがあります。

 上抜きとはエンジンオイルのレベルゲージの穴にチューブを差し込むことで、古いエンジンオイルを吸引する方法。抜き取りにかかる時間が比較的短い上に、床が汚れにくいなどのメリットがあります。

 バイクの場合は基本的に下抜き(オイルパン下部のボルトを外してエンジンオイルを排出する方法)を用いますが、「上抜き」をおこなうことはあるのでしょうか。

バイクのオイル交換は下抜きが基本
バイクのオイル交換は下抜きが基本

 バイクの売買やメンテナンスを手掛けるバイク王の広報担当者は、次のように話します。

「バイクで上抜きをおこなう場合、フィラーからなにか吸い出すものを入れられれば不可能ではありませんが、現実的にはタンクの底まで入らないので、上抜きはできません。またバイクの場合、クルマのようにジャッキアップしないとエンジン底部が見えないということはなく、容易にドレンボルトへアクセスできます。そのため、上抜きをおこなう必要性は、あまりありません。

 構造上の話をすると、まずクルマもバイクも同じように『上から』と言っていますが、クルマの場合はオイルレベルゲージが真っ直ぐオイルパン(エンジン底部)に向かって伸びています。ジュースにささったストローのようなイメージです。一方、バイクのオイルレベルゲージはオイルフィラーキャップ(オイル注ぎ口)も兼ねており、開けたその先にすぐクラッチがあるなど、複雑に部品が詰まっています。

 また、左右分割型のクランクケースだと、クルマのような分かりやすい形状のオイルパンではない車両も多く存在します。例えばドレンボルトの位置もサイドスタンドに合わせて左側に配置されていて、それに合わせたオイルパン形状であったり、理由はいろいろあるかと思います。よって、バイクは吸い上げる為に先ほどのストローを入れようにも、エンジン底部まで差し込むことが難しいのです」

 このようにバイクの構造上、「上抜き」を用いたオイル交換は難しく、基本的にはおこなわないとの事。

 一方で、SNSなどではオイル交換時に上抜きをしてみた、という投稿が確認できることから、バイクでも上抜き自体は不可能ではないようです。

初心者なら知っておきたい!オイル交換時のポイント

 バイクのオイル交換に必要な道具には、オイルジョッキとトルクレンチ、ソケットのほか、ラチェットハンドルなど。また個人でおこなう場合は、バイク用の新品オイルと廃油処理ボックスはもちろん、新品のドレンガスケット(以下、ワッシャー)も必要です。

バイクのオイル交換は下抜きが基本
バイクのオイル交換は下抜きが基本

 ドレンガスケットはドレンボルトとエンジンの間に挟まるパーツで、これがないとオイル漏れを引き起こしたり、エンジンが焼きついたりする可能性があるため、忘れずに取り付けましょう。

 オイルは基本的に冷えると固まり、温まると柔らかくなります。柔らかい状態の方が、オイルが抜けるのが早くなるため、オイル交換をおこなうのは走行後がおすすめです。

 ちなみにバイクの場合、オイル交換時期は「半年(6か月)に一度」か「3000kmごと」と言われることが多いのですが、車種ごとに目安となる交換時期は異なります。

 各バイクのサービスマニュアルなどに記載されているので、一度確認してみると良いでしょう。

【画像】バイクのオイル交換をする方法を画像で見る

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