新時代のミドルクラス・ハーレー 「X500」の存在意義と乗り味とは?
「X350」よりも上質さを感じる「X500」の足回り
実際、足回りに関してはフロントフォークも『X500』の方が『X350』より9mm太い50mmサイズの倒立フォークが採用されており、モノショックのリアサスもダイヤルによるプリロード調整が可能。前後17インチホイールによる走りも、しなやかに動く足回りと相まってじつに素直なフィーリングで文句をいうべき所が見当たりません。

今回の試乗でも多くのジャーナリストの皆さんから「350より500の方が良い」という声も聞かれたそうですが、確かに人によってはこちらの『X500』に軍配を挙げることも頷けます。
過去を振り返ると1990年代の1ドル80円台の時代にはXLH883が新車で88万3000円という価格で販売され、それが「手の届く存在」となり、後のハーレーブームを呼び込んだ一因になりましたが、この『X500』も販売価格は83万9800円(消費税10%込)となっています。

普通自動二輪免許で乗れる『X350』と比較すると大型二輪免許が必要というハードルこそありますが、「新たな顧客層にハーレーを届ける」というメーカー側の狙いを考えるとこちらも『X350』同様(ちなみにX350は69万9800円)、かなり思い切った価格設定であるといえるでしょう。
また、走りのフィーリングも既存のハーレー・ファンというより多くのバイクファンが受け入れるであろうものとなっています。
『ハーレー好き』ではなく一人の純然たる『バイク好き』として見ると……この『X500』、まったく否定する部分はありません。
Writer: 渡辺まこと
ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。





























