新時代のミドルクラス・ハーレー 「X500」の存在意義と乗り味とは?
ハーレーダビッドソンから登場した普通自動二輪免許で乗れる「X350」と共に上陸した「X500」が遂に日本市場に導入されました。ここではハーレーについて造詣の深いライター、渡辺まことさんが試乗、インプレッションします。
新たなターゲットを見据えたハーレー「X350」と「X500」
2023年10月20日にメディアに向けて発表され、11月末から12月にかけてリリースが決定しているハーレーダビッドソンの新機軸、『Xシリーズ』。
現在、10月29日まで『ジャパンプレミア』が開催された東京渋谷区神宮前の『HARLEY-DAVIDSON X Café』で一般にも期間限定公開されていますが、この『新型パラレルツインDOHC水冷ハーレー』に対して、実際の乗り味などが気になっているという方も多いのではないでしょうか。

特に普通二輪車免許で乗れる上、販売価格も69万9800円(税込み)という『X350』が大きな注目を集めていますが、では同時に発表された『X500』の存在意義は何か? これも『新たなユーザー層をターゲットにした』モデルであることは間違いありません。

ハーレーといえば大排気量のOHVエンジンを搭載したゆったりと走るアメリカンモデル、というイメージを抱く方も多いと思いますが、今回の『X500』の走行フィーリングは既存のイメージとはまったく違うものであり、あえて言ってしまえばかなり『マトモなバイク』のテイスト。おそらくはハーレーに拒絶反応を示すタイプの人が乗っても否定しようのない走行性に仕上げられています。
ボア69mm×ストローク66.8mmの水冷式DOHCパラレルツインエンジンは、あくまでも素直な乗り味であり、同時に発売された『X350』と比べるとよりトルクフルな印象です。
『350』がエンジンを引っ張ることでキビキビと走る『回転型』なのに対して、排気量のアドバンテージ分、『500』はゼロ発進から、かなりトルクを感じるフィーリングとなっています。

もちろん、トルクフルといっても従来のハーレーのようなツインらしい「ズドドドッ」と鼓動を感じるものではなく、これまた擬音にすると「グオォォォォ」という湧き上がるようなフィーリング。
筆者(渡辺まこと)が過去に乗ったバイクの記憶と照らし合わせると教習車で乗った「ホンダCBX750」や「ヤマハXJ750」あたりの4気筒エンジン搭載車が近いような気がします。
つまりはフラットなトルクがかなり「乗りやすい」のですが、それはライディングポジションにしても然り。『X350』が低めのハンドルにバックステップというセットアップなのに対して『X500』はハンドルも高く、ステップも前よりとなっており、よりアップライトなポジションで、かなり楽に走らせることが可能です。
ハーレーダビッドソンジャパンのホームページにある文言では「アーバンライフスタイルに適したパフォーマンス」ということが書いてあり、その言葉どおり「街乗り」でも楽しいのですが、つづら折りのコーナーが続くワインディングなどを走るツーリングシーンでも、その実力が遺憾なく発揮されそうです。





























