「レモン」に「ピーチ」!?フルーツで表される中古車用語の意味とは
中古車についてしばしば「レモン」や「ピーチ」と表現されることがありますが、それぞれどのような意味なのでしょうか。
「レモン」は危険!?これってどういう意味なの?
中古のバイクやクルマのことを指し、「レモン」や「ピーチ」と呼ぶことがあります。大手中古車販売・買い取り会社の不正が明るみに出たことをきっかけに、この言葉が使用される機会も増えたように思えますが、何を表しているのか検討もつかない人も多いでしょう。
これらは、それぞれどのような意味なのでしょうか。

ここで言う「レモン」というのは、アメリカのスラングで「粗悪品」という意味。レモンは果物の中でも皮が分厚く、外見からでは中身が傷んでいるかどうかを判断できないことに由来するこのスラングは、「レモン市場」と言う形で経済用語にもなっています。
この「レモン市場」という言葉は1970年に、アメリカの経済学者であるジョージ・アカロフ氏によって提唱されました。
レモン市場は、売り手の持つ商品の情報と比べ、買い手の持つ情報が不足している状態の市場のことを指し、この市場では「レモン」という名の通り、品質の悪い商品ばかりが出回って、品質の良い商品は取引されなくなってしまいます。
では、どのようにして品質の悪い商品ばかりが出回ってしまうのでしょうか。

我々にとって身近な、中古バイクを例に考えると、まずレモン市場に陥る前は品質が良く、それなりに値段の高いバイクも市場には存在します。
それと同時に、品質が悪いのにも関わらず値段が高いバイクも市場に存在。買い手の知識不足や、売り手の情報開示不足が理由で、買い手はバイクの品質については買うまで分かりません。そのため、高い値段で買っても粗悪品をつかまされてしまう可能性が出てきます。
この状態が市場に定着してしまうと、買い手は次第に高い値段を出すことを嫌うようになり、どうせ壊れてしまうのであれば、安いバイクを買う方が、諦めがつくという状況に陥ることは、想像に難くないでしょう。
このように高いバイクを買う人がいなくなることによって、品質の良いバイクを売っても商売にならなくなる為、高いバイクの売り手はいなくなり、仕入れ値が安く、低価格で販売しても儲けの出る品質の悪いバイクだけが市場に残ってしまうという訳です。

レモン市場におけるこの動きは逆選択、逆淘汰と呼ばれ、放っておくと買い手も良心的な売り手も損をしてしまいます。
では、どのようにしてレモン市場を回避すればよいのでしょうか。
レモン市場に陥ってしまう原因は、先述の通り買い手の持つ情報が不足。買い手が十分な情報を元に中古車が値段に見合った状態かを判断することができれば、品質が良く値段の高い商品も売れるようになるでしょう。そして買い手の情報不足を解消するためには、売り手と買い手双方の協力が必要です。
まず、売り手は可能な限り商品に関する情報を開示するほか、必要に応じて第三者の審査、査定を導入するのも効果的。実際、ある大手の中古バイク情報サイトではサイト運営によるコンディションの鑑定制度があり、活用しているバイクショップも少なくありません。
なお、このように適切に情報が開示され品質が分かりやすい車両のことは、皮が薄く傷んでいるかどうか判断しやすい桃になぞらえて「ピーチ」と呼ばれます。
さらに、買い手は商品に関する基礎知識を頭にいれておくことも必要で、例えば中古バイクを購入する際には、消耗しやすい部品の種類や、修理すると高額な費用がかかってしまう部品を、あらかじめリストアップしておくとよいでしょう。
現車確認の際にそれらの部品を確認することは、予期せぬ高額修理を避けることに繋がります。









