分厚いベーコン&チーズの美味「ボカディージョ」に出会った! MotoGPバレンシアGPの舞台「リカルド・トルモ・サーキット」ぶら歩き。
2023年シーズンのMotoGPバレンシアGPの取材のため、スペインのリカルド・トルモ・サーキットへと足を運びました。よく晴れて、とても暖かった11月下旬のバレンシア。金曜日、サーキットをぶらぶらと歩きました。
例年より多くの観客と11月の暑さ、そして驚くスペイン庶民の味
「11月下旬だというのに……暑い」
2023年シーズンMotoGP最終戦、バレンシアGP取材に来て、わたし、伊藤英里(筆者)が最初に抱いた感想はそれでした。バレンシアはスペイン東部に位置する町で、バルセロナからは350kmほど南下した場所にあります。バレンシアGPの開催地、リカルド・トルモ・サーキット(CIRCUIT RICARDO TORMO)は、そんなバレンシアからクルマで20~25kmほど西に走ったところにあるサーキットです。

今季のバレンシアGPは開催時期が遅くて、11月24日~26日でした。朝、ホテルを出る6~7時はまだ寒いのですが、その寒さも「あれ? そんなに寒くはないな」という程度です。日中には、20℃近くまで気温が上がりました。
ヒートテックに長袖シャツ、ジーンズの下に分厚いタイツを着込んで少し歩けば、じわじわと汗ばむほど。持ってきたホカロン、出番なし。もちろん、日中はヒートテックとタイツとおさらばしました。今年のバレンシアGPは、そんな陽気だったのでした。サーキットでスペインの人と話したら、年々暖かくなっているのだと言っていましたよ。

そんなバレンシアで、恒例となった金曜日のサーキット「ぶら歩き」をしていると、なんとなく、観客の数が多いような気がします。あとで調べたところによると、公式発表では、やはり2022年よりも観客数が25000人(金、土、日の合計)ほど多かったのです。
バレンシアGPはMotoGPクラスのチャンピオンが決まるレースでしたし、ホンダのエースとして活躍し続けたマルク・マルケス選手がホンダのライダーとして走る最後のレースでもありました。あるいは、土曜日に行なわれる、今季から始まったスプリントレース。そういった要因が、ファンの足をサーキットに向かわせたのかもしれませんね。

リカルド・トルモ・サーキットはスタジアム型のサーキットで、コース全体を、観客席がぐるりと囲むレイアウトになっています。少しばかり勾配があるので、1カ所からコース全景を把握することはできませんが、それでも視界を遮る建物や丘などがないので、視界がとっても開けているんです。
例えば、今回は1コーナーから2コーナーの間にあるスタンドのいちばん上まで上がってみました。左手にはメインストレート、ピットが見え、奥には最終コーナー側のコースセクションが見えます。イメージとしては、ミニサーキットがそのまま大きくなったような感じ。「ライダーが目の前を通り過ぎても、どこを走っているのか、だいたいわかる」んです。
そんな客席で、ファンの人たちはビール片手にライダーたちの走りを眺めていました。ああ、うらやましい……。こちとら仕事中の身なので、ペットボトルの水で我慢です。
しかしお腹は空くもので、スタンド裏にあったフードショップで「ボカディージョ」というサンドイッチを買いました。メニューはスペイン語のみなので、なんとなくの勘でオーダー。出てきたのは分厚くこんがりと焼かれたベーコンと、チーズが挟まれたサンドイッチでした。味付けなんてほとんどなくて、ベーコンとチーズの塩気だけみたいなのに、とにかく美味しい! 素材の味が良いのでしょうか。スペインの食事情、恐るべし……!

リカルド・トルモ・サーキットはバレンシアの町からも近くて、高速道路を降りてすぐの場所にあり、レースがとても見やすい客席で、おまけに売られているフードのクオリティが高いことまで判明しました。
もし自分が1人の観客としてMotoGPを見に来るなら、候補の上位に挙がるサーキット、間違いなしです。
コーナーから2コーナーにかけてのスタンドに来てみました。 サーキットがスタジアム型なので、後半セクションまで見渡すことができます。目の前に開けた視界の全てがコース。素晴らしい光景……! pic.twitter.com/93BMRXGq8J
— eriito_伊藤英里(@moto_writer110) September 28, 2023
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。












