「カフェレーサー」……ルーツは不良たちが乗る改造バイクだった! カスタム用語集Vol.17
カワサキ Z900RS CAFEやW800 CAFEなど、純正モデル名にも使われる「CAFE」とは、もとは「CAFE RACER(カフェレーサー)」から取られた名称です。では、カフェレーサーとは何なのでしょうか? その起源は1950~1960年代のイギリスに遡ります。
カスタムスタイルがメーカーを巻き込み、ひとつのスタイルに
1950年代、イギリス・ロンドンにある24時間営業のカフェ「エース・カフェ」が、カフェレーサー発祥の舞台だと言われています。

当時、ライダーたちは週末の夜になるとエース・カフェに集まり、自慢の愛車でカフェ周辺を走っていたそうです。もちろん、マナー正しくツーリング……というわけではありません。公道レースに興じていたのです。
車両はトライアンフやBSA、ノートンなどの英国車がメイン。今ではノスタルジックなビンテージバイクとして見られていますが、当時は世界最高の性能を持つスーパースポーツです。当然ながらノーマルバイクではなく、それぞれにカスタムを施していたそうです。
中でも王道のスタイルが、低くセットしたセパレートハンドルにバックステップの組み合わせ。さらにロングタンクとシングルシートがあれば最高で、まさにレーサー然としたスタイルを持っていました。そう、SRなどのカスタムでもお馴染みのカフェレーサースタイルです。
つまり、カフェレーサーとは、「カフェに集まるレーサー」ということから生まれた言葉であり、カスタムジャンルなのです。

それが時が経つことで、カフェレーサーはカスタムジャンルどころかZ900RS CAFEのように、バイクの一スタイリングとして確立するようになったのです。
ちなみに、カワサキは1970年代にメーカー発のカフェレーサーとしてZ1-Rを発売しています。同時期にハーレーはXLCR、ホンダがCB400FOURを発売するなど、世界的にカフェレーサー人気が高まっていた時期もありました。
また、今でもSR400やGB350などをベースにしたカフェレーサーカスタムは人気です。元は不良の文化でしたが、今ではすっかり正統派のバイクファンも取り込んだ“健全なバイクジャンル”として認知されているようです。
改「Z1-R」
Writer: 佐賀山敏行
カスタムバイク専門誌の編集長を経て、現在はヤマハSR400/500に特化したWEBマガジン「The SR Times」を運営する。自身も現在93年式と14年式の2台のSRを持つフリークだが、基本的にはバイクは何でも好き。







