一体どこが起点? 高速道路の「キロポスト」標識が示す距離
高速道路には、距離が表記された「キロポスト」標識が設置されています。そんな「キロポスト」標識が示しているのは、いったいどこからの距離なのでしょうか。
等間隔に設置されている「キロポスト」標識
高速道路を走行していると、数字が書かれた標識が一定間隔ごとに設置されています。これは別名「距離標」とも呼ばれる標識で、路肩のガードレールや中央分離帯に設置されているもの。高速道路の起点から終点までの100m間隔で取り付けられており、いわば道路上の住所のような役割を担っています。
そんなキロポスト標識に書かれているのは、キロメートル数と小数点第1位の数字のみで「km」は省略されおり、小数点の数字はひと回り小さく表示されていて、たとえば「222.2」と書かれていれば、その場所が起点から222.2kmの距離にあることが示されています。
キロポスト標識は基本、長方形のプレートに白地に緑色の数字で書かれていて、1kmおきにあるものは緑地に白色の数字で書かれているのが一般的。100kmや200kmなどキリのいい地点にあるものは「東京から100km」と言うように、大きめの標識で特別なデザインが施されています。
なお、始まり地点を「起点」といい、終わり地点を「終点」といいますが、高速道路の路線を指定する際には、法律で必ず起点と終点が決められています。
また、上り線は起点に向かっていくことで、下り線は終点に向かっていくことを意味しますが、キロポストの起点は上り線、下り線ともに同じ。つまりキロポストの数字は、下り線を走っているときは増えていき、上り線を走っているときは減っていくことになります。
ではキロポストの起点とは、具体的にどこからの距離を示しているのでしょうか。

各高速道路の起点はインターチェンジ(IC)、つまり料金所となっているのが一般的。また、路線によってはジャンクション(JCT)の場合もあります。
たとえば東名高速道路の起点は、東京都世田谷区にある「東京IC」。また、関越自動車道は東京都の「練馬IC」が起点で、中央自動車道は東京都の「高井戸IC」が起点です。
そのほか、東北自動車道は埼玉県の「川口JCT」が起点となっており、関東から放射状に伸びている高速道路の起点は、ほぼ東京が中心となっています。
さらに見てみると、名神高速道路の起点は愛知県の「小牧IC」で、山陽自動車道は兵庫県の「神戸JCT」、九州自動車道は福岡県の「門司IC」が起点。
このようにキロポストの数字は、各高速道路の起点からの距離を示しています。

ではなぜ高速道路上に多くのキロポストが設置されているかというと、その一番の理由は道路を管理するためです。
一般道とは異なり、高速道路は位置を特定する目印になるものがほとんどありません。しかしキロポストの数字を見れば、その場所が起点から何㎞地点であるかが、ひと目でわかる仕組みになっています。
たとえば、工事で車線規制をかける際に「〇〇キロポストから△△キロポストまで」というように、区間を正確に指定することが可能。また一般の渋滞情報などでも、このキロポストを使って情報が伝えられることもあります。
そんなキロポストは道路を管理する業務上のものなので、高速道路の一般の利用者には関係のない標識だと思いがちですがそうではありません。
実は高速道路上でトラブルに見舞われた場合や落下物を見つけた際に、警察やJAF、道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡して正確に場所を伝える時に便利。
たとえば、高速道路でバイクが故障してしまい、携帯電話で救援を呼ぶ場合に「〇〇キロポストの所で故障して止まっています」と伝えれば、警察やJAF、交通管理隊が場所を特定し、すみやかに現場にかけつけてもらうことができます。









