4WDのパイオニアの意地の結晶! スバル「レオーネ3ドアクーペRX / II」とは
平凡なフルタイム4WDではなかった!
フロントバンパーに「4WD TURBO」のロゴが輝いています。左右には「RX/II FULL TIME 4WD」のロゴデカールが貼られています。リアトランクリッドにもそのロゴが確認できます。どれほどフルタイム4WDであることが誇らしかったか想像ができますね。

そんな革新的な技術ですから、室内にもフルタイム4WDであることが語ります。ミッションは5速マニュアルであり、そのシフトレバーの根元にも「FULL TIME 4WD」の文字が確認できます。
しかもこのレオーネは、平凡なフルタイム4WDではなく、副変速機能が可能なのです。べべルギアとバキュームサーボのデフロック付きセンターデフであったために、ハイスピードとロースピードが選択できるようになっていましたし、さらにデフロックのオンオフも任意に設定できたのです。
日常的なドライブではデフをフリーにしたまま4WDとして生活していていながら、深雪や泥濘地などではセレクトレバーをローにすることで、クロカンモデル並みの踏破性能を引き出すことも可能だったのです。デフロックをオンにすれば無敵ですね。

というように、国産初のマニュアルミッション4WDの称号はマツダに奪われてしまいましたが、古くから磨き込んできた4WD技術が、レオーネ3ドアクーペRX/IIを高速ツアラーでありながらオフロードもこなす万能モデルとして成立させたのです。まさに「4WDのパイオニア」と呼ばれたスバルの意地の結晶ですね。
レオーネ3ドアクーペRX/IIはスバルの至宝であるばかりか、日本の宝と言ってもいいかもしれません。

スバル「レオーネ3ドアクーペRX/II」が登場した1986年は、バイクにも個性的なモデルが多く発表された年でした。その中でもハンス・ムートがデザインしたスズキ「GSX400X インパルス」は、最高出力59psを発揮するGSX-R400の油冷エンジンを搭載していましたが、インパクトのあるフォルムに発売当時東京タワーとも呼ばれ、人気には繋がりませんでした。
◾️スバル「レオーネ3ドアクーペRX/II」
<エンジン>
形式:EA82
種類:水平対向4気筒SOHCターボ
総排気量(cc):1781
圧縮比:7.7:1
最高出力(ps/r.p.m):ネット120/5200
最大トルク(lg-m/r.p.m):18.2/2400
燃料供給装置:電子制御燃料噴射
燃料タンク容量(リットル):60
<寸法・定員>
全長(mm):4370
全幅(mm):1660
全高(mm):1405
ホイールベース(mm):2465
車両重量(kg):1110
乗車定員(名):5
Writer: 木下隆之
1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。



















