現在もバイク、クルマを製造するメーカー! どっちを先に作り始めたのか?
バイクメーカーとして有名な企業のなかには、クルマの製造も手がけている企業もあります。こうした企業は、バイクとクルマのどちらを先に作り始めたのでしょうか。
どのメーカーもバイクが先!? 20世紀のメーカー事情
国内四大メーカーとも言われるホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ、そして海外のハーレーダビットソンやドゥカティなど、世界には有名なバイクメーカーがいくつも存在します。
その中の一部のホンダやスズキ、BMWなどはバイクだけでなく、クルマも製造しています。バイクもクルマも乗っている人の中には、どちらもおなじメーカーで揃えている、という人もいるかもしれません。
![1948年にホンダ初となるバイク「ドリームD型」が発売された](https://bike-news.jp/wp-content/uploads/2024/06/20240620_me_001.jpg?v=1718867213)
二輪と四輪では製造のノウハウが大きく異なるように思えますが、共通している点も少なくありません。
では、これらのメーカーはバイクとクルマ、どちらを先に作り始めたのでしょうか。
世界でナンバーワンのシェア率を誇るバイクメーカーでありながら、クルマメーカーとしても有名なホンダの場合、初めて自社で設計し、販売した製品は自転車用の補助エンジン「A型」でした。
文字通りの「原動機付自転車」とも言えるA型は1947年から1951年まで販売され、1948年にはホンダ初となるバイク「ドリームD型」が発売されました。つまり、「ホンダは二輪と四輪のどちらを先に作り始めたのか」の問いに対する答えは、二輪ということになります。
その後、ホンダが初の四輪車である軽トラック「T360」を発売したのは1967年。バイクの発売からおよそ20年後のことでした。
![スズキは1952年に自転車用の補助エンジン「パワーフリー号」を発売](https://bike-news.jp/wp-content/uploads/2024/06/20240620_me_002.jpg?v=1718867214)
また、ホンダと同じようにバイク、クルマの両方を生産しているスズキは、1909年、「鈴木式織機製作所」として創業されました。
戦後自動車部門に進出したスズキは、1952年に自転車用の補助エンジン「パワーフリー号」を発売し、1954年には本格的な二輪車「コレダCO」を発売します。
コレダCOは日本で初めてスピードメーターを採用したバイクであり、搭載した90cc4サイクルエンジンの最高出力は3馬力でした。
そしてそのわずか1年後の1955年、スズキは四輪車「スズライトSS」を発売しました。スズライトシリーズは日本初のFF方式を採用し、モデルチェンジを重ねて1968年まで販売されていました。
ほとんど同時とは言えるものの、スズキもホンダと同じように二輪車を先に作り始めたメーカーのひとつでした。