玄人を唸らせる完成度と優れたデザイン性を両立 「KOSLOW」ヘッド搭載の横浜ホットロッドショーチャンピオンマシンを再考
日本最大のアメリカン・カスタムカルチャーの祭典『YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW2023』のチャンピオンマシン、JURASSIC CUSTOMS「KOSLOW」について解説します。
1DAYで2万5000人を動員する「アメリカン・カスタムカルチャーの祭典」
2024年7月18日午前10時にネット上でエントリーが開始され、同日には1時間たらずで出展枠が埋まったという『YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW(以下:HCS)』。
2024年12月1日に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催される同ショーといえば昨年は1DAYで2万5000人を動員し、『日本最大のアメリカン・カスタムカルチャーの祭典』として知られているのですが、カスタムやブース出店の申し込みは人気コンサートのプラチナチケット並みの競争率となっており、今年も販売ブースは瞬く間に定員オーバー。Web申し込み開始から3分ほどで終了となった模様です。

ちなみに昨年のHCSからカスタム車両のエントリーには事前の写真審査が取り入れられ、『アメリカン・カスタムの祭典』たるショーのクオリティがコントロールされるよう配慮されているのですが、600件を超えるエントラントたちへの審査通過の告知は9月を予定。多くのビルダーが結果を待ち望んでいる状態となっており、その中で唯一、出展が約束されているのが前年のチャンピオンマシンとなっています。
1992年に『ホットロッドショー』の冠のとおり、アメ車のカスタムショーとしてスタートしたHCSは2002年よりモーターサイクルのエントリーを開始。以来、会場内で最も優れたマシンを『ベスト・オブ・モーターサイクル』として選出し、2008年からは前年のチャンピオンマシンがショーのオープニングでライドイン入場することで来場者を楽しませているのですが、当然、今年は2023年のチャンピオンマシンが登場予定。それがここに紹介する『JURASSIC CUSTOMS(ジュラシック・カスタムズ)』による1台です。
珠玉のマシンを送り込む「JURASSIC CUSTOMS」とは?
アパレルメーカー『NEIGHBORHOOD』の代表、滝沢伸介氏がディレクターを務め、『CHEETAH CUSTOM CYCLES』の大沢俊之氏が製作を担当するコラボ・ユニット的なスタイルで、これまでも数々のカスタムマシンを生み出してきた『JURASSIC CUSTOMS』ですが、その特徴として挙げられるのが『ヴィンテージとオリジナリティの融合』とでもいえばいいでしょうか。

昨年のHCSで頂点に輝いたこの1台にしても、貴重なヴィンテージパーツを使用しながらも決して『焼き直し』に留まらない圧巻のクオリティが与えられています。
その中で、まず目を引くのが車体の中心に鎮座するエンジンなのですが、これは1920年代に開発されたと言われる『KOSLOW』ヘッド搭載のモーターとなっています。

旧いアメリカ製バイクで主流であったサイドバルブをOHV(オーバーヘッドバルブ)に変換するオリジナルのコンバージョン・シリンダーヘッドを開発したAndrew Koslowは、もともと『米国モーターサイクルカンパニー』のビッグスリー(ハーレーダビッドソン社/インディアンモーターサイクル社/エクセルシャー・ヘンダーソン)の一角であった『エクセルシャー・ヘンダーソン』のエンジニアであり、オフロードの丘を駆け上がる『ヒルクライムレース』のチャンピオンとして知られた人物であり、エクセルシャー在籍時に24台のOHV試作機を製作し、現在は2台が米国の博物館、『Wheels through time』に収蔵されているそうです。








