過失割合はどうなる? 開いたクルマのドアと接触した際の扱いとは

バイクで走っている最中に、道端に停車中のクルマのドアが急に開いて衝突!実際にぶつかっていなくても、危ない思いをしたという経験がある人はいると思います。万が一事故になってしまった、場合過失割合はどうなるのでしょうか。

悪いのはクルマのドライバー!安全確認を怠ると交通違反に

 バイクで走行中に、路肩などに停車しているクルマの横を通り抜けた際に、ドアが急に開いて接触してしまった場合、どちらに主な非があるのでしょうか。

 警視庁交通相談コーナーの担当者は次のように話します。

「道路交通法71条4の3に、安全を確認しないで、ドアを開き、又は車両等から降りないようにし、及びその車両等に乗車している他の者がこれらの行為により交通の危険を生じさせないようにするため必要な措置を講ずること。とあるように、クルマのドライバーにはドアを開ける時に注意する義務があります」

クルマのドライバーにはドアを開ける時に注意する義務がある
クルマのドライバーにはドアを開ける時に注意する義務がある

 このようなケースではクルマのドライバーの側に大きな過失があるようです。また、法律で定められている以上、ドアを開ける際の安全確認を怠ると「安全不確認ドア解放等」という反則金6000円、違反点数1点の違反になります。

 また、前述した道路交通法にある通り、ドライバーには自らの行為に気をつけるだけでなく、同乗者が交通上の危険を生じさせないように注意する義務があります。そのため、もし同乗者が安全確認をせず開けたドアにバイクがぶつかってしまった場合、ドライバーが交通違反者となり、賠償責任を負うことになるので要注意。

 このように今回のケースではクルマに大きな非があることが分かりましたが、交通事故において過失割合が10:0になることは残念ながらあまり多くありません。

 それでは、実際の過失割合はどのくらいになるのでしょうか。

同乗者が安全確認をせず開けたドアにバイクがぶつかってしまった場合、ドライバーが交通違反者となり、賠償責任を負うことになる
同乗者が安全確認をせず開けたドアにバイクがぶつかってしまった場合、ドライバーが交通違反者となり、賠償責任を負うことになる

 実際の過失割合はケースごとの細かい状況によって前後するものの、一般的に基準として定められる割合が存在します。

 三井ダイレクト損保の担当者は次のように話します。

「判例タイムズという過去の判例を紹介する専門書に、似た事例があるので実際に事故になった場合はそれを元に過失割合を計算していきます。今回のケースだと、9:1でクルマが悪いというのが基本的な過失割合になります。

 もちろん事故の起こった場所や天候、時間帯などによって実際の過失割合は変わりますが、8:2 から95:5くらいの範囲に収まることが多いです」

 もちろんライダーが脇見運転をしていたり、スピード違反をしていたりすると、バイク側の過失割合が多少増えますが、そういった特段の事情がない限り、過失割合はおよそ9:1になるでしょう。

クルマが悪いからといって、バイク側が気をつけなくていい訳ではない
クルマが悪いからといって、バイク側が気をつけなくていい訳ではない

 とはいえ、もちろんクルマが悪いからといって、バイク側が気をつけなくていい訳ではありません。注意しながら運転することで、事故に巻き込まれにくくなります。

 例えば道端に停車、もしくは駐車しているクルマの横を走行する際には、なるべくそのクルマとの間に十分な距離を保つようにしましょう。十分距離が取れていれば、ドアが急に開いてもぶつかることはありません。

 また、道幅が狭いなどの理由で距離をとることが難しい場合は徐行するようにしましょう。ドアが開いたとしても徐行していれば、ぶつかる前に止まることができる可能性が高まります。

【画像】停車中のクルマのドアが急に開いてぶつかってしまった際の過失割合を画像で見る(10枚)

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