モリワキが手掛けたカワサキ「Z900RS」の速さの秘密とは? 打倒モリワキを目指すライダー植垣選手についても紹介
10年前の初開催から着実にファンを増やし続けているレース「鉄馬」。そこに参戦し話題を集めるモリワキエンジニアリングの会長 森脇尚護さんにジャーナリストの後藤武さんが話を伺いました。
最大のライバル植垣創平選手
九州のHSR(HONDA SAFETY & RIDING PLAZA Kyushu)で開催されているレース、鉄馬。最速のエキスパートクラスで常勝を誇るのがモリワキレーシングのカワサキ「Z900RS」と森脇尚護選手(モリワキエンジニアリング会長)です。
今回の記事では速さの秘密、そして打倒モリワキレーシングを目指して速さを発揮しつつある九州のライダーのことを紹介することにしましょう。

まずは森脇尚護選手に速さの秘密を聞いてみました。
―――鉄馬アイアンスポーツエキスパートクラスのコースレコードホルダー(1:04.276)で、そのタイムはHSR Trophy ST1000クラスに匹敵するものと聞いていますが、どのような点が速さにつながっているのでしょう? マシンの特性とライディングで気をつけている点などあったら教えていただけますでしょ
車重が重く車体剛性もレーサーに比べると弱いため、可能な限りスムーズなライディングになるように心がけています。

―――毎回デットヒートを繰り広げているのが地元大分からエントリーしているZRX1100の植垣創平選手ですが、一緒に走ってみてどのような印象を持ちましたでしょう? 観客は森脇選手VS植垣選手の対決を楽しみにしているようですが。
鉄馬でライバル関係にある植垣選手とは、毎回熾烈なバトルを繰り広げています。年々彼の速さは増しており、一緒に走るたびに多くのことを学ばせてもらっています。今年は特に、コーナー出口でのアプローチが変わり、自分のアドバンテージが削られた場面がありました。彼のアグレッシブなライディングフォームを参考にし、自分の走りにも取り入れていこうと考えています。
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ここまでお聞きしたら植垣選手のことも知りたいですよね。植垣選手は元々九州の名門グリーンクラブ能塚でレースをしていたライダー。
鈴鹿4時間耐久ロードレースでは2位に入賞したこともあります。ところがその後しばらくサーキットから遠ざかっていたのだと言います。

「レースからは一度引退していたんです。でも4年くらい前、誘われてZRX1100で走るようになりました」と話す植垣選手ですが、エンジンはモトショップ西村でチューニング。一般のライダーが普通に入手できる市販パーツだけを使っているのだそうです。
植垣選手は今、打倒モリワキレーシングに燃えています。

「モリワキさんは速いです。ウチの方がパワーは出ているけれど車体とテクニックではかないません。今回のレースでは序盤で抜かれてそのまま2位になってしまいましたが、そんなに大きく離されなかったので次のレースあたりでなんとか前に出たい。森脇さんにも『次は勝たせてもらいますからね』って言ったんです(笑)」。
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森脇選手対植垣選手の戦いは、鉄馬を観戦している人たちにとって最大の注目ポイント。次のレースがどんな戦いになるのか目が離せそうにありません。
Writer: 後藤武
クラブマン誌や航空雑誌の編集長を経て現在はバイク、食、飛行機などのライターと
して活動中。飛行機とヘリの免許を所持しエアレースのTV解説も担当していたことも。2スト、旧車、V8のアメ車など多数所有。







