ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力

ドゥカティの「スクランブラー」シリーズは、2014年にその名を復活させてから10年目に第2世代へと進化しました。現在のラインナップでは唯一となった空冷L型2気筒エンジンを搭載し、そのフィーリングだけでなく、走りとのバランスが絶妙なのです。

ドゥカティ唯一の空冷エンジン搭載モデル

 久しぶりに試乗したドゥカティのスクランブラー「ICON(アイコン)」は、エンジンの良さが際立つバイクでした。現在ドゥカティの中で唯一の空冷Lツインエンジンを搭載するのが「スクランブラー」シリーズです。1980年代からひたすら熟成を続けてきたこの伝統のエンジンは、バイブレーションやサウンドがライダーを走る気にさせ、さらにそれがドゥカティらしさにつながっているのです。

ドゥカティのスクランブラー「アイコン」に試乗する筆者(小川勤)。排気量を感じさせない軽快なハンドリングが魅力。これは幅の狭いLツインエンジンが生み出すメリットのひとつです
ドゥカティのスクランブラー「アイコン」に試乗する筆者(小川勤)。排気量を感じさせない軽快なハンドリングが魅力。これは幅の狭いLツインエンジンが生み出すメリットのひとつです

 今、エンジンの存在感を感じさせるバイクは少なくなっていますが、スクランブラーは別格。スロットルを開けた際のマシンとの対話がとても楽しいバイクです。筆者(小川勤)が久しぶりに乗った排気量803ccの空冷Lツインは、ドゥカティがまだまだ大切に育んでいることが伝わってきました。

 スクランブラーは、2014年のWDW(ワールド・ドゥカティ・ウィーク)で53年ぶりにその車名を復活させ、同年インターモトで正式発表。2015年より発売を開始し、すでに10年に渡って進化しているモデルです。

 一見、流行りのネオクラシックに映りますが、懐古的と言うよりはモダンさを大切にしたデザインで、ファンはそのスタイルを見て無限に広がる楽しみを想像し、自身のライフスタイルを自由に反映させることができるのです。

ポップにもシックにも、ライフスタイルを投影できる

 そんなスクランブラーは2023年に第2世代(2G)に進化。エンジン単体で2.5kgの軽量化を果たし、ライディングモードは「スポーツ」と「ロード」を用意。シャシーも一新され、リアサスペンションはセンターマウント(先代までは左サイドにマウント)となりました。

今回試乗したのは、ドゥカティ「スクランブラー」シリーズの中で最もポップでベーシックな「アイコン」。燃料を含まない重量は176kgで、シート高は標準の795mmのほか、オプションで810mmになるハイシートと、780mmになるローシートも用意されています
今回試乗したのは、ドゥカティ「スクランブラー」シリーズの中で最もポップでベーシックな「アイコン」。燃料を含まない重量は176kgで、シート高は標準の795mmのほか、オプションで810mmになるハイシートと、780mmになるローシートも用意されています

 現在のラインナップは、「アイコン」、「フル・スロットル」、「ナイト・シフト」、「10°アニバーサリオ・リゾマ・エディション」、「アイコン・ダーク」となっています。

 個人的には最近登場した「10°アニバーサリオ・リゾマ・エディション」がとても気に入っており、ドゥカティらしい高級感とイタリアンならではのオリジナリティが素敵な仕上がりとなっています。

 もちろん車種によって乗り味に違いはありますが、現在のラインナップを見ると前後ホイールサイズは全て共通のため、見た目の好みで選んで良いと思います。

 今回試乗したのは、最もポップでベーシックな「アイコン」です。ちなみに「アイコン」はオプションでタンクカバーの着せ替えが可能で、なんと9色ものカラーから選べます。

 スクランブラーの魅力は難しさを感じさせないところ。取り回しも軽く、Lツインエンジンが生み出すスリムな車体や軽快さは走り出してすぐにメリットとして感じられます。

 スクランブラー以外のドゥカティはスポーツモデルが多く、それ故に市街地などでは難しさを感じることも多々あるのですが、スクランブラーはどこまでも従順です。

 また、何にも似ていない、ドゥカティらしいLツインサウンドもその気にさせてくれます。

【画像】第2世代に進化したドゥカティ「スクランブラー」シリーズを画像で見る(18枚)

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