バイク世界シェア40%のホンダが新型EVモデル発売 2025年中に「Fun」モデル、2026年初めに「Urban」モデルを
ホンダの二輪事業説明会が、東京・青山本社で開催されました(2025年1月28日)。会場の一角には「EICMA2024」で展示された電動コンセプトモデルが日本で初めて公開され、同時にそれぞれのモデルの発売地域や投入時期について発表されました。
独自のアイコン、Honda EVは新しい販売チャンネルで展開か
好調の二輪販売を背景に、ホンダのEV戦略が語られました。EV二輪事業を担当する三原大樹氏(二輪・パワープロダクツ電動事業統括本部長)は、2025年1月28日の「Honda 二輪事業説明会」で、次のように語りました。

「EV Fun Conceptは、2025年中の発売を目指します。また、EV Urban Conceptは、たぶん6kW相当、ICE(※内燃機関)で言うと160ccクラスの車両として、できれば2026年初めには出したい。そういうイメージでいます」
演壇に立つ三原部長の右手奥には、2024年のEICMA(エイクマ:ミラノ・モーターサイクルショー)に出展された2種類のEVコンセプトモデルが並びます。日本での公開は、これが初めてです。
ホンダでは、ツーリングなど走りを楽しむ中・大型モデルを「ファン」モデル、国内免許で普通二輪以上で運転できるコミューターを「アーバン」モデルと呼んでいます。EV量産モデルとしての市場投入は、初の試みです。
2つのコンセプトモデルの外観の特徴は、真一文字に流れるDRL(デイタイム・ランニング・ライト)と、バーエンドミラーです。
ボディには新しい「Honda」ロゴが白く光ります。このロゴも説明会で話題になりました。背後のボードに描かれた黒文字ロゴを見て、三原部長が話しました。
「ホンダとして、四輪も二輪も電動を全力でやることを掲げました。今日、ああいう形で出すっていうのは知りませんでしたが、ホンダという新しいロゴで全世界で進めていきたい」
電動コンセプト2モデルのHondaロゴは、文字を構成する線の太さが均一で、文字飾りのない丸みのあるゴシック体を思わせます。文字飾りを付けた上に線の太さを変えた従来の赤文字とは、見る人にまったく違う印象を与えます。
2030年までに世界400万台販売、独自の販売チャンネルを構築
すでにホンダは、2030年までに約30種類の電動モデルを投入することを明らかにしていますが、現時点で13モデルが、世界のどこかで市販されています。
今回、2030年までにグループ全体で約400万台の販売、車体コスト50%削減、収益5%以上を目標に設定し、そのために約5000億円を投資することを明らかにしました。
「Fun」と「Urban」の2つのモデルを世界のどの地域に投入するのかはまだ決定していません。ただ、「Fun」の販売地域は、EVが受け入れられやすい欧州と、電動化が進む巨大市場インドが有力とされています。
確かに言えることは「Fun」と「Urban」の投入時期で、2種類のコンセプトモデルの商品化の方向性がより確実なものになったことです。
その販売戦略の一端を、三原部長は説明しました。
「全世界のバイクショップの中にショップ・イン・ショップを持ったり、エクスペリエンスセンター(体験型店舗)を作ったり、若干これは疑義がありましたけど、ウイングマークと分けて、当面はホンダの四輪と合わせて進めていきたい、というように思っています」
バイクの世界シェア40%を占めるホンダ。そのブランドにも、電動化が着実に進んでいます。
Writer: 中島みなみ
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。








