高速道路を走行すると絶対に眠くなるって人いない!? 走行中に起こりがちな「ハイウェイ・ヒプノーシス」とは

高速道路を走行中に、眠気が突然襲ってきたという経験があるライダーも少なくないでしょう。実は、この現象には「ハイウェイ・ヒプノーシス」という名前がつけられています。

ハイウェイ・ヒプノーシスって何?無意識に陥る危険な運転状態

 高速道路を走行していると、強い眠気に襲われていたという経験はありませんか。十分に休息を取ってから出発していても、なぜか集中力が途切れ、眠気が抑えられなくなってしまう現象があります。

 このような状態は、「ハイウェイ・ヒプノーシス(高速道路催眠現象)」と呼ばれており、NEXCO各社も注意喚起をおこなっています。

 ハイウェイ・ヒプノーシスでは、ドライバーやライダーが明確な睡眠不足や疲労を抱えていなくても、判断力や注意力が著しく低下し、意識がもうろうとする状態に陥るとされています。

 では、ハイウェイ・ヒプノーシスはどのようなメカニズムで発生するのでしょうか。

 その要因として、高速道路の環境が単調であることがあげられます。一般的に直線的な道が続き、カーブや交差点が少ない道路では、景色の変化が乏しくなります。

 さらに、トンネルのような暗く閉ざされた空間や、等間隔で並ぶ白線の視覚的なリズムが、知らず知らずのうちに運転者をリラックス状態に誘導することも。

 その結果、緊張感が薄れ、眠気に襲われやすくなるという訳です。

 このような状態で運転を続ければ、追突などの重大事故に発展する危険も否定できません。

 実際、高速道路の渋滞中、後続車が減速に気付かずに渋滞の列に突っ込むといった事故は、この現象が要因と指摘されるケースも存在します。

 そのため警察庁とNEXCO各社は、過去に「高速道路に入り走行距離100km未満、時間にして約1時間以内の場所で死亡事故が約5割発生」という実態を踏まえ、「レッツブレイク」と呼ばれる安全啓発キャンペーンをおこなっています。

ハイウェイ・ヒプノーシスでは、ドライバーやライダーが明確な睡眠不足や疲労を抱えていなくても、判断力や注意力が著しく低下し、意識がもうろうとする状態に陥る
ハイウェイ・ヒプノーシスでは、ドライバーやライダーが明確な睡眠不足や疲労を抱えていなくても、判断力や注意力が著しく低下し、意識がもうろうとする状態に陥る

 さらに、人間の生体リズムには複数の周期がありますが、眠気が起こりやすい時間帯も存在しています。

 その中でも「午前2時から4時」と「午後2時から4時」は、特に眠気を感じやすい時間帯といわれています。

 そのため、この時間帯に長距離の運転をする場合は、とくに自身の状態を意識して休憩を計画的にとる事が必要です。

 では、もし運転中に眠気を感じてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。

 答えは非常にシンプルで、すぐに走行をやめ、安全な場所で停車し休憩をとることです。

 とくにバイクでは、たった一瞬の判断ミスが転倒や衝突に直結します。

 そのため、いったん停止した上で身体を動かしたり、短時間の仮眠を取ったり、カフェインを摂取するなどして、眠気に対処しましょう。

 さらに、PAやSAがどこにあるのかをあらかじめ把握し、1時間ごとに休憩を入れるよう心がけると、安全性を高めることにつながります。

 NEXCO各社でも2時間に1回の休憩や、あくびを感じたら仮眠を取ること、そしてカフェインを摂取してから短時間眠るといった対策を呼びかけています。

※ ※ ※

 高速道路を走っている際に突然訪れる眠気は、単なる疲労ではなく、ハイウェイ・ヒプノーシスという現象が引き起こしている可能性があります。

 単調な景色や一定のリズムが意識をぼやけさせるこの現象は、事故のリスクを大きく高めるものです。

 眠気を感じたら無理をせず、安全な場所で休むことが、自身と周囲の命を守る一歩となります。

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