え、電動アシスト自転車じゃない!? あの「ペダル付きのオシャレなヤツ」の正体は? 歩道走行できる? 電車への持ち込みは?

2025年2月にペダル付き電動バイク=「モペット」を電動アシスト自転車(e-BIKE)のように見せかけて販売していたとして、販売会社が不正競争防止法違反の容疑で家宅捜索を受けました。外観は類似していますが、法的な扱いや使用ルールが大きく異なります。

モペットは原付! 電動アシスト自転車との大きな違いとは

 神奈川県警は2025年2月、「モペット」を「電動アシスト自転車」と偽って販売していた疑いで、東京都板橋区の販売会社および社長の自宅、そして全国の販売店を含む計数十カ所を、不正競争防止法違反の容疑で家宅捜索しました。

神奈川県警が押収したペダル付き電動バイク=「モペット」(2025年2月19日/時事通信フォト)
神奈川県警が押収したペダル付き電動バイク=「モペット」(2025年2月19日/時事通信フォト)

 近年、モペットをめぐった不正販売のニュースが目立つようになっていますが、電動アシスト自転車とは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

 まずモペット(モペッ「ド」とも言う)とは、ペダルとエンジンもしくは電気モーターの両方を備えた車両のことを指します。外見上は電動アシスト自転車と似ていますが、扱いは「原動機付自転車」、いわゆる原付に分類されます。

 一方の電動アシスト自転車(e-BIKE)は、ペダルをこぐ力をモーターが補助(アシスト)する仕組みとなっており、走行中の速度やアシスト比率など、厳密な基準を満たしている必要があります。

 モペットはペダルをこがなくてもモーターのみで走行が可能な点が、電動アシスト自転車との最大の違いです。動力性能としては原付と同じ扱いであり、運転する際には原付免許以上の運転免許証の所持、自賠責保険への加入、ナンバープレートの取得、ヘルメットの着用などが義務づけられます。

 これらを備えずに公道を走行した場合は道路交通法違反となり、罰則の対象になります。

モペットは、歩道も自転車レーンも走行不可

 見た目が電動アシスト自転車に近いため、モペットで歩道や自転車専用通行帯を走っても問題ないだろうと思われがちですが、法的には認められていません。たとえモーターを切ってペダルのみで走行していたとしても同様です。

 また、「車両通行止め(自転車を除く)」という補助標識がある場合、普通自転車扱いの電動アシスト自転車であれば進入できますが、モペットは進入禁止となります。「一方通行(自転車を除く)」という道路でも同様で、モペットの逆走は認められていません。

 これは、あくまでもモペットが「一般原動機付自転車」または「自動車」として扱われるためです。自転車が対象となる特例は一切適用されないということです。

 一方で、モペットであっても折りたたんで専用の収納袋に入れた状態であれば、自転車と同じように鉄道などの公共交通機関への持ち込みは認められています。

 鉄道会社が定める持ち込み可能な荷物の規定である縦・横・高さの合計が250cm以内、重さが30kg以下であることなど、基準を満たしていれば問題ありません。もちろん、自転車を運ぶ際も同様ですが、荷物が他の乗客の迷惑にならないよう、十分配慮する必要があります。

※ ※ ※

 電動アシスト自転車とモペットは、構造や使用方法に加え、法的な区分や運用上のルールもまったく異なる乗りものです。これらの違いを明示せずに販売することは、消費者が意図せず違法状態に陥るおそれもあります。

 警察庁でも「電動アシスト自転車のように見えるペダル付き原付」のことを「ペダル付き電動バイク」と呼んで注意を呼び掛けています。

【画像】コレが基準を満たしていないモペットです!! 近年話題になっている「ペダル付き電動バイク」を見る(8枚)

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