街を走れば大撮影大会、映える度120%のヤマハの小型電動立ち乗りモビリティ「トリタウン」

ライダー自身のバランスコントロールによって姿勢制御を行うシンプルな機構を取り入れた、フロント2輪の小型電動立ち乗りモビリティ「トリタウン」は、ヤマハの社内アイデアコンテストから生まれました。

LMW機構を採用した小型電動立ち乗りモビリティ登場

 2017年東京モーターショーに出品されたヤマハの「TRITOWN(トリタウン)」は、ヤマハが開発したLMW機構(リーニングマルチホイール)を備えたフロント2輪の小型電動立ち乗りモビリティです。

楽しさ満点のトリタウンに試乗する小野木里奈ちゃん

 研究開発中の小型電動立ち乗りモビリティ「トリタウン」に試乗した早々小野木里奈ちゃんは、「めっちゃ快適です〜!」と楽しそう!

 さらに試乗後には、「めっちゃ目立つし、写真撮ってすぐにストーリーに載せちゃいますね。あれなんだ? ってなりますよ。若い子たちは大興奮ですよ!」と目をキラキラさせて言います。

 若い子に注目される要素満点のトリタウンについての使い勝手や扱いやすさなどについて開発に携わったヤマハ発動機のプロジェクトリーダー倉掛元仁さんと企画担当 阿曽秀明さんに開発のきっかけや楽しさなどのお話をお聞きしました。

――トリタウンが生まれたきっかけは?

倉掛元仁さん(以下:倉掛):開発のスタートは、ヤマハの社内で行われているアイデアコンテストです。そして、社員が「寮から会社まで歩くのがかったるいよね」、「楽できる乗り物があったら良いよね」ということで出たアイデアが「トリタウン」なんです。

――アイデアコンテストで結構企画は提出されるのですか?

倉掛:それについては、毎年ネタを貯めている人もいますし、トリタウンの場合は、トリシティの開発に携わったメンバーがこういうことしたら立てるのではないかと、あれこれ自立するネタを考えているときに出てきたアイデアです。

倉掛:2018年の東京モーターショーに出品する2年前からトリシティの部品を使って開発を始めテスト車両を作り、やっぱり立てるねと面白いよねとわかったのです。

一から部品を作るとお金がかかってしまうので、限られた予算で社員が頑張って車両を作りました。

――トリタウンが完成した時の感想をお聞かせください。

倉掛:自分で考えてこうやったら立てるのではないかという乗り物を考え通りにできた時、感動がありました。

「トリタウン」は、簡単なレクチャーで操作可能

――トリタウンの完成度は、当初の予定通りですか?

倉掛:立ってそのままその場で自立し、動き出せる、そこだけの狙いで行くと、120%の出来だと思います。実証実験を通じてお客様にトリタウンの扱いやすさを体験していただき、ご意見をお聞きすることで製品をさらに良いものにし、身近なコミューターになるよう改善します。

阿曽秀明さん(以下:阿曽):実際にその場で見ていただき乗っていただくと新しい乗り物のコンセプトを伝える役割や目指しているところは120%以上お客様に伝えられると考えています。

――現状のトリタウンは、バッテリーフル充電状態の場合、何キロ走行可能ですか?

倉掛:よくメーカーのカタログに出ているようなカタログスペック、シャーシーに載せて最高速25kmで走らせた場合は、フル充電でおよそ30kmです。

当然坂道などがあった場合電力消費量が大きいのですが、平坦路であれば30km位は走りますね。

――e-Vinoなどで採用されているパワーボタンを取り付ける予定はありませんか?

倉掛:今回は実証実験の為そういったものは付いていません。運用のしやすさなどを考慮し色違いのカードを用意して各カードで速度を変更することができるように設定しました。

設定カードをメーターにかざすと最高速度が設定可能に

因みにつま恋の構内は制限速度20kmなので、赤いカードをトリタウンにかざすと最高速度が20kmに設定されます。

例えば屋内で走行したいという場合、制限速度6kmのシニアカーと同じスピードのカードを用意しています。また、場所や技量に合わせてカードを用意しています。

――トリタウンに乗られる方の想定年齢はありますか?

阿曽:開発の狙いとしては幅広い年齢の方に楽しんでもらいたいというコンセプトです。また、身長が130cmくらいの方から無理なく乗れるように高さ調整機能をつけています。実際に何歳のお客様に乗っていただけるかは、場所によって少しずつ変わっていくイメージです。

――トリタウンを今後海外へ売り込んだりはしないのですか?

倉掛:2019年1月にラスベガスで行われたCES(ラスベガスで開催される電子機器の見本市)に出品した際、アメリカや欧州では電動のキックボードのシェアリング等も行われていますので、トリタウンの使い方はマッチするのではないかと考えています。実際に会場では、「いつ出すのか」や「早く売ってくれ」という声がちらほらありました。

トリタウンはとっつきやすい車両なので基本的には、免許なしでも乗っていただける、自転車道交法くらいで将来的には乗っていただけるのが一番嬉しいですよね。

トリタウン開発メンバーの倉掛元仁さん(左)と阿曽秀明さん(右)

※ ※

 歩く速度から自転車に乗る速度までカバーできるトリタウンは、自転車のように使い勝手の良い乗り物に将来なるのでしょうか。LMW機構や最新電動技術を使いヤマハは、今後もユーザーを安全に楽しませる乗り物を提案し実現してくれるでしょう。

 トリタウンの実証実験は、2019年5月31日まで静岡県掛川市にある「つま恋リゾート 彩の郷」にて行われており、一般の方々も試乗を行うことが可能です。

■小野木里奈プロフィール

女優(Sony Music Artists所属)。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。

【了】

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