使用済みのタイヤをタイヤの原料へリサイクル!? ブリヂストンとエネオスが共同プロジェクトを発表
ブリヂストンとエネオスは、ブリヂストンが掲げる「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」と、エネオスが掲げる「低炭素・循環型社会への貢献」という共通するビジョンの実現に向け、「使用済タイヤの精密熱分解によるケミカルリサイクル」技術の社会実装に向けた共同プロジェクトを開始しました。
使用済タイヤからタイヤ素原料を製造
ブリヂストンとエネオスは「使用済タイヤの精密熱分解によるケミカルリサイクル」技術の社会実装に向けた共同プロジェクトを開始しました。

同プロジェクトは、ブリヂストンが掲げる「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」と、エネオスが掲げる「低炭素・循環型社会への貢献」という、共通するビジョンの実現に向けた取り組みです。
同プロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に採択された実証事業、「使用済タイヤからの化学品製造技術の開発」におけるふたつの研究開発項目のうちのひとつとなっています。

なお、グリーンイノベーション基金事業は、日本政府が掲げる「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標の達成に向けて、エネルギー・産業部門の構造転換や大胆な投資によるイノベーションの加速を目指して、経済産業省により設置された制度で、この目標に経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援するものです。
昨今では
自動車・交通需要の増加に伴い、将来もタイヤ需要の拡大が見込まれていますが、現在、タイヤの主な材料のひとつとして、石油由来の合成ゴムが使用されています。
また、使用済タイヤの多くはサーマルリカバリー(熱回収)により燃料として有効利用されていますが、その際にCO2排出を伴います。
そこで、同プロジェクトでは、ブリヂストンがタイヤ・ゴム事業を通じて培ってきた高機能ゴムなど高分子素材の設計技術と、エネオスが有する原油精製技術や基礎化学品製造に関する基盤技術を最大限融合させ、使用済タイヤのケミカルリサイクル技術の確立を目指します。