250cc以下のバイクは車検ないけど、定期的な検査を受けなくても大丈夫?
250cc以上のバイクには車検により定期的な検査を受ける必要がありますが、250cc以下のバイクには車検がありません。では、250cc以下のバイクは車検を受けなくても大丈夫なのでしょうか。実際にメーカーに取材して、聞いていきます。
メーカーが推奨する検査の周期
バイクにもクルマと同様に「車検」があります。しかし、どの車体にも一概に車検があるわけではなく、排気量によってその有無が変わってきます。ここでは、二輪車の排気量ごとにおける車検の規定を見ていきましょう。

バイクの区分は、小型二輪車(排気量251cc以上)、軽二輪車(排気量126〜250cc)、原付(排気量125cc以下)の3つに分けられます。
小型二輪車の運輸局の検査は2年間有効で、期間満了後も継続して使用する場合は、2年ごとに検査を受けることになっています。そして軽二輪車は、道路運送車両法の規定により「検査対象外自動車」となっているため、検査を受ける必要はありません。また、原付は道路運送車両法でいう自動車に該当しないことから、車検の対象外となっています。
このように、小型二輪車は2年に一度の車検がありますが、軽二輪車と原付には車検がありません。では、軽二輪車と原付は定期的な検査を受けなくても問題はないのでしょうか。

ホンダの正規ディーラー店であるホンダドリーム新宿店の和田さんは、「軽二輪車や原付であっても、年に一回定期点検をするのが好ましいです。しかし、パーツや部品ごとで点検する周期が変わってくるので、一概に何ヶ月に一回検査をすればいいという明確な期間はありません」と話します。
「例えば、オイル交換であれば、点検する基準を期間ではなく、走行距離にするのが良いでしょう。一般的に、走行距離2000kmから3000km程度での交換が良いとされています。しかし、メーカーとしては1000kmでの交換を推奨しています。つまり、1000kmを走る期間が半年の人もいれば、2年という人もいるので、必ずしも期間が基準になるというわけではありません。また、タイヤの擦り減り具合やブレーキチェックも、点検基準は期間ではなく走行距離にするのが良いでしょう」。
一方で和田さんは、タイヤの空気圧に関しての点検基準は、走行距離ではなく期間になるため、月に1回、空気圧をチェックするのが理想的といえるとも話します。
「これらの点検基準は車体の大きさや排気量によって変わることはなく、どの車体でも同じことがいえます。250cc以上のバイクは車検により定期的な点検が法律で制定されていますが、250cc以下のバイクでは車検がなくても、定期的な点検は必要です。250cc以下のバイクは、法律で定められていないから定期的な点検をしなくていいというわけではなく、どの車体でも定期的な点検をおこなうことをおすすめします」。
このように、ホンダでは軽二輪車や原付でも、年に1回の定期点検を推奨していますが、部品や走行距離によって、点検する周期は変わってくるようです。
では、他のメーカーはどのような基準を設けているのでしょうか。スズキの公式ホームページには、以下のような記載があります。

「定期点検は、安全の確保、公害防止の観点から、バイクを使用するお客様ご自身の責任において定期的に行う点検整備です。年間走行距離が3000km程度の標準的な使用を前提として決められた法定点検項目と、スズキが指定する点検項目について点検をします」。
このように、スズキでは年間3000km程度の走行距離を想定して、1年に1度の点検を実施しているようです。
ちなみに、走行距離やバイクの使い方によっても、点検のペースが変わってきます。
例えば、登録日または前回の定期点検からの走行距離が1500km以下の場合、1回に限り点検を省略することができる、距離加味条件というものがあります。ただし、次回は走行距離が1500km以下でも省略できません。

さらに、スズキにはシビアコンディション点検というものがあります。シビアコンディション点検とは、バイクの消耗が通常よりも激しい場合に、1年ではなく半年に一度の点検を推奨するものです。主に、山道や凹凸道などの悪路の走行が総走行距離の約30%を占める場合に該当します。また、走行距離が6ヶ月で3000kmを超える場合や、1回の走行が8km以下で冷却水の温度が低い状態での走行が多い場合もこれに該当し、6ヶ月に一度の点検を、メーカー指定項目として設定しました。
このように、スズキでは走行距離や使い方によって点検する周期を設定しています。定期点検は一概に同じ期間でおこなうわけではなく、ライダーごとのバイクの乗り方によって変わってくるというわけです。
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軽二輪車と原付には車検がありませんが、定期点検が義務付けられていないだけで、きちんと点検をする必要があります。パーツやバイクの使い方によって点検をする周期が変わるため、自分がどのような乗り方をしていて、どれだけのペースで点検をするのが良いのかを把握しておくと良いかもしれません。






