普段何気なく見てるはず!「カントリーサイン」って知ってる?
ツーリング中など、誰しもが必ず一度は見ているはずのイラスト入りの看板。都府県市町村の境界となる道路上に設置されているそれは、一般的にカントリーサインと呼ばれているものです。ではカントリーサインは、いったいどのような目的で設置されているのでしょうか。
カントリーサインっていったい何?
道路には、カラフルなイラストが描かれた看板が至るところに設置されています。ツーリング中に目にしたことがある人も多いでしょう。この看板は現在位置を示す案内標識の一種で、主に市町村の国道や主要な道路に設置されています。北海道ではカントリーサイン、北海道以外では「市町村案内標識」と呼ばれることが多いです。

カントリーサインという呼び方は、もともと北海道の市町村案内標識だけのものでしたが、徐々に全国に広まったといわれています。
地域名称とともに、観光スポットやマスコットキャラクター、特産品などのイラストが描かれており、一般の標識よりもカラフルな配色であることが特徴です。ちなみにカントリーサインは原則、市町村ごとに1種類のみで、現在では北方領土を除いた、道内179のすべての市町村に設置されています。
高速道路でも同じものが使われているようですが、地域によっては凝ったデザインのものが採用されることもあるようです。
では、カントリーサインはどういった役割を担っているのでしょうか。
北海道道路維持課の担当者は、カントリーサインの役割について次のように話します。
「平成2年から、親しみとうるおいのある道路環境づくりを目指して設置にいたりました。また、デザインは、主に地元自治体がPRできる名所や特産物を題材にして、決定しています」
設置がはじまった平成2年当初は、212の市町村があり、同じ数だけカントリーサインがありました。しかし現在は、市町村合併により減少しつつあります。合併により自治体名が変わったり、時代の流れでまちの特産品が変わるなどで、新デザインにリニューアルしたり消滅する看板もあるといいます。
また、カントリーサインの設置は自治体ごとに決められているため、設置するかしないか、どのようなデザインにするかなどは統一されていません。ただし、縦長の形状で、下に市町村名が入り、上3分の2ほどにイラストが描かれる点は共通しています。

ちなみに、北海道以外のカントリーサインはイラストが描かれたものは少なく、地域名と市町村章だけのものがほとんどとなっているように、自治体によって差があるようです。
カントリーサインを作成するときは、一般公募によりデザインを募ります。それをもとに、自治体ごとに複数のデザインを作成し、住民投票によって決定されるようです。
イラストは一目で認識できるシンプルなもので、市町村名の色を除いた原則5色までとされています。複雑なデザインだと運転中に支障をきたす可能性があるため、安全に配慮して凝ったデザインの採用は見送られるようです。
では、カントリーサインにはどのようなデザインがあるのでしょうか。
例えば北海道の中心都市であり道庁所在地の札幌市では、国の重要文化財に指定され、観光スポットでも有名な「札幌時計台」が大きく描かれています。

また、市内に130を超える川が流れ、大小合わせて約760の橋がある旭川市では、まちの象徴である美しいアーチ形の「旭橋」と、中心部から見られる「大雪山系」の山々の景色が採用されています。
かつて石炭の町として栄えた夕張市は、スキーリゾート地としても有名です。そのため、カントリーサインには特産品の夕張メロンとスキーリフト、石炭博物館の3つのモチーフで表現されています。
山に囲まれ夜空が美しいことで知られる芦別市では、至るところで流れ星が見えるということで、1984年に「星の降る里」を宣言。右下には市の木である「ミズナラ」が描かれ、星が輝く夜空をイメージしたデザインを採用しています。

カントリーサインが道内のみならず、全国で認知されるようになったのは、北海道テレビの人気番組「水曜どうでしょう」がきっかけ。番組企画のひとつである、「212市町村カントリーサインの旅」で紹介され、道民を中心にカントリーサインめぐりを楽しむ人が増えたようです。
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北海道が発祥であるカントリーサインは、その市町村の観光スポットや名産品などを描いた案内標識のひとつです。春のツーリングシーズンがきたら、景色を眺めるだけでなく、カントリーサインを探したり、写真に収めたりしながら旅を楽しんでみても面白いかもしれません。







