一体なんのためにある? 通ると音楽を奏でる「メロディーロード」の謎
全国各地の峠道で度々見かける、走ると曲が流れる「メロディーロード」ですが、一体、何の為に設置されているのでしょうか。
走行すると音楽が流れる不思議な道路
メロディーロードは、その名の通り走行すると音楽が流れるよう設計された道路のことです。
現在でも北海道標津や和歌山県紀美野町の高野街道など、全国で20箇所以上に設置。流れる曲目も場所ごとに異なっており、例えば北海道標津では「知床旅情」と「しゃべる道路」、和歌山県紀美野町の高野街道では「見上げてごらん夜の星を」が流れます。
アスファルトもしくはコンクリートに、音階ごとに決められた一定の溝間隔や音符による音の長さ、溝の切削幅による音の強弱を規則的に配列し、車両が通過する際にタイヤが接触することで走行音が発生するという仕組み。
そんなメロディーロードは、何を目的として設置されているのでしょうか。

メロディーロードを商標登録している、株式会社篠田興業の担当者は次のように話します。
「メロディーロードは、地域振興や交通安全を目的として2004年から設置されています。制限速度で走った時にメロディーのリズムがちょうど良くなるように設定することで、速度超過を防ぐことができるんです」
メロディーロードの音楽は、クルマが法定速度で走行した場合にちょうど良いテンポで聞こえるようになっているため、このメロディーのテンポを聞いていれば法定速度が自然とわかり、ドライバーは速度を落とすという自然な流れを作ることが目的。また、運転速度を抑制するだけでなく、音楽が流れることでドライバーへ注意喚起を促し、眠気を防止する効果のほか、雨天時の路面排水・制動効果もあるそうです。

なお、メロディーロードを活用した地域振興については、篠田興業の公式ホームページにも記載されており、普段何事もなく通り過ぎてしまう道路であっても、走行すると曲が流れることで広告媒体へと変化。その地域にゆかりの深い曲や地域特産品のCM曲、地域に由来する作詞家の曲や景色にあわせた音楽などを流すことで、地域の活性化に役立つという側面もあるようです。
例えば前述の北海道や和歌山県の他にも、石川県七尾市鳳珠郡穴水町の里山海道”おとのみち”では、同地域が舞台となっているNHK連続テレビ小説「まれ」のオープニング曲である、「希空?まれぞら?」が流れるようになっています。
なお、音楽が流れる道路はメロディーロードだけではありません。
北海道標津郡標津町の標津町にある防災道路「メロディーロード・しゃべるDO!」では、曲の代わりに「カーブです。スピードを落としてください、交差点です。止まってください」というメッセージが流れるようになっています。
2010年に設置されたこの道路は、メロディーロードの実用化試験の一環で、カーブおよび交差点手前での注意喚起の実用試験として施行されました。
バイクでも音楽は流れるの?
法定速度で走行することにより音楽が流れるようになっているメロディーロードですが、バイクで走行した場合でもキチンと音楽は流れるのでしょうか。

篠田興業の担当者は、次のように話します。「クルマではなく、バイクで走行している間もキチンと音楽は流れています。しかし、ヘルメットを被っていることやエンジン音が大きいことなどが影響してしまい、ライダー自身はほとんど聞こえないようです。複数人でツーリングしている人はひとりが走行し、他の人は道路脇で待機して聞くという方法をとることがあるようです」
このように、バイクで走行してもキチンと音楽が流れる設計にはなっているようですが、運転時はヘルメットの着用が義務となっていることに加え、エンジン音が大きいバイクの場合は走行中にメロディーロードの音楽を楽しむのは難しいようです。
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現在、日本各地の20か所以上に設置されているメロディーロードですが、それでもまだまだ数は少なく、珍しいことに変わりはありません。ツーリングを計画している人は、メロディーロードの走行を目的のひとつに設定してみてはいかがでしょうか。









