ビギナーや女性ライダーをターゲットにした普通二輪免許で乗れるハーレー「X350」その乗り味から見える存在の意義とは
素直なハンドリングも魅力
加えてハンドリングも、あくまでも素直なものとなっており倒立フォークとリアのモノショック、前後17インチホイールのセットアップはまさにスポーツネイキッドの味付け。

重箱の隅をつつくレベルのことを言えば、フロントのサスがもうチョイ動いてくれれば、もっと軽快なハンドリングになるのではないかな、とも思ったのですが、そこはセッティング次第できっと解消できる範疇でしょう。
乗り味はハーレー社の狙いどおり「ビギナーや女性」にオススメできるモデルとなっています。シート高777mmゆえ足つき性も問題なく、低めのハンドルにバックステップというポジションもコンパクトで扱いやすい印象です。
過去にも存在した小排気量ハーレー
過去を振り返るとハーレー社は第二次大戦後にドイツのDKW社の技術を応用した125ccの「モデルS」や「ハマー」を生産し、1960年にはイタリアのアエルマッキ社を吸収合併することでOHVシングルや2ストの250ccや350ccクラスのモデルをリリースしたこともありますが、あえていえばそれらはいずれも「クセ強め」。

明確に「ビギナーや女性」をターゲットにしたモデルはこの『X350』が初といっても過言ではありません。個人的には、このモデルがイタリア生まれのブランドである『ベネリ』と共同開発という点もハーレーの歴史を振り返ると何やら数奇なものを感じます。
ともかく乗り味といい、英断ともいえる価格設定といい、この『X350』の登場はバイク市場全体を見ても大いに評価すべきではないでしょうか。
そう、「ハーレー好き」ではなく「バイク好き」としてこれは素直に歓迎できる1台です。
Writer: 渡辺まこと
ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。


































