2024年型のヤマハ「YZ250F」に乗った!! 軽やかにジャンプをこなし鋭く曲がる! 250モトクロッサーの大本命!!

軽量化とともにフレーム剛性も確保されたシャシー

 装備重量は105kgと軽く、従来型より1.0kgの軽量化を実現していることも特筆すべきポイントでしょう。その内訳は、YZ250Fプロジェクトチーフ春田勝哉さん(OV開発部YZ設計グループBD設計プロジェクトチーフ)に教えていただきました。

軽量化はもとより、バンプ吸収感が向上され、車体との一体感をより得ることができ、スピードを維持したままコーナーへ進入しやすくなってライン自由度も広がる
軽量化はもとより、バンプ吸収感が向上され、車体との一体感をより得ることができ、スピードを維持したままコーナーへ進入しやすくなってライン自由度も広がる

 エアクリーナー220g、燃料タンク200g、リアフレーム200g、フットレスト220g、チェーンガイド80gと、構成部品すべてにわたる見直しが行なわれているのです。

 春田さんは「ただ軽くしただけでなく、メインフレームやエンジン懸架といった骨格部品には必要な重量を与え、荒れた路面でも暴れないタフさを追求しました」と言います。

 実際に乗ってみると、リズムセクションでの着地や細かいギャップでの衝撃吸収性が上がっていることが分かります。直進安定性が向上し、多少振られてもアクセルを開ければグイグイ前に進んでいくので、着地と同時にスロットルを開けて衝撃を逃がすことができます。

 KYB製前後サスペンションは新たな減衰セッティングが施され、バンプ吸収性を向上しつつ、トラクション感を高めました。

 倒立式フロントフォークには、工具不要で手回しでセッティング変更できる圧減衰調整機能を新たに採用。フォークガードの面積を増やし、インナーチューブの傷付きを抑止したほか、ダストシールも強化されてオイルにじみのリスクを軽減するなど、幅広いユーザーが望む細かな改良も施されています。

高いギアが使えるNEWエンジン

 水冷単気筒DOHC4バルブエンジンは、前方ストレート吸気・後傾シリンダー・後方排気といったヤマハ独自のレイアウトです。定評のある低中速域の太く力強いトルクフィールをそのままに、高回転域も伸びがあって、よりパワーバンドが広くなりました。

 エンジン設計を担当した小野寺正洋さん(YZ250F EG設計プロジェクトチーフ)によると、高回転耐屈曲性や疲労強度を上げた新作カムチェーンを採用し、フリクションを低減。チェーンは従来モデル比で1.95mm幅が広く、噛み合い時の面圧を減らすことで耐硬直性を向上しているとのこと。

 コーナーではエンジンを引っ張り上げることなく、1速高いギアを使ってスムーズに旋回することができます。立ち上がりでよりシームレスな加速ができるので、有利となるのは言うまでもありません。

 戦闘力を大幅に上げた新型は、パワーチューナーアプリもアップデートされ、エンジン特性や電子制御システムをスマホでよりカンタンにセットアップできるようになりました。

ファン歓喜の50周年記念カラー!

 ビギナーからエキスパートまでを満足させること間違いなしの新型「YZ250F」は、車体本体価格(消費税10%込み)94万500円で、10月20日発売です。

YZ誕生50周年を記念した「YZ250F 50th Anniversary Edition」は12月20日発売
YZ誕生50周年を記念した「YZ250F 50th Anniversary Edition」は12月20日発売

 そして、YZ誕生50周年を記念した「YZ250F 50thアニバーサリーエディション」も用意され、12月20日に発売されます。こちらは97万3500円。ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店にて、2023年8月30日から12月3日までの期間限定で予約受付となります。なお、YZ250F 50thアニバーサリーエディションは予約受付期間を終了しています。

【画像】軽やかにジャンプをこなし鋭く曲がる! ヤマハ「YZ250F」(2024年型)を詳しく見る(18枚)

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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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