「純正ルック」……ロングセラーモデルやネオクラシックに人気のスタイル カスタム用語集Vol.10
カスタムしているけど、ルックスは純正? 聞いただけだとなんだかよく分からない用語ですが、知れば納得のカスタムスタイルです。
初期型や往年のスタイルを復刻
「純正カスタム」といえば、メーカー純正のオプションパーツを装着したり、以前紹介したように他社種や年式違いの純正パーツを流用したりするカスタム手法のことを指します。しかし、今回紹介する「純正ルック」は、そんな純正カスタムとはちょっと違います。

ひとことで言うと、「純正スタイルにカスタムする」ということ。例えば筆者の大好物であるSR400で説明しましょう。
「SR400は1978年の登場以来、そのメカニズムやスタイルをほとんど変えることなく43年間も発売されてきた稀有なモデル」……SRを説明する時によく使われる言葉ですが、見る人が見れば、そのスタイルは43年で大きく変わっています。実際、上記の言葉でも「まったく変えることなく」ではなく「ほとんど変えることなく」となっていますよね。
この「ほとんど」が、こだわりのある人にとっては「ほとんど」ではないわけです。ほとんどどころか、「まったく変わっている!」なんて言う人も少なくありません。

そこで、高年式のSR400をベースに初期型風にカスタムするのですが、これを「純正ルック」と呼ぶのです。
また、初期型レプリカにこだわらず、たとえばSR400であれば1970年代風のスタイリングに仕上げたものを純正ルックと呼びます。ちなみに筆者が昨年まで所有していた2014年式SR400もフロントホイールを19インチにしたり、アップハンドルを装着したりして、当時風のスタイルを再現していました。
ネオクラシックでも人気
また、SRのようなロングセラーモデルでなくても、ネオクラシックにも純正ルックのカスタムが人気です。
例えばカワサキ Z900RSなら、テールカウルやマフラーを交換し、Z1/Z2風のスタイルにより近づけるカスタムが「純正ルック」と言えるでしょう。もしくは「当時風」と言われることもあります。
このように、ロングセラーモデルであれば初期型や初期型発売当時の雰囲気をまとったカスタム、ネオクラシックならオマージュの元となったモデルにより近づけるカスタムが「純正ルック」なのです。
Writer: 佐賀山敏行
カスタムバイク専門誌の編集長を経て、現在はヤマハSR400/500に特化したWEBマガジン「The SR Times」を運営する。自身も現在93年式と14年式の2台のSRを持つフリークだが、基本的にはバイクは何でも好き。











