ヤマハ「TRACER9 GT+」の心地良い最新技術を体験 ミリ波レーダー装備でツーリングがさらに充実!!

ミリ波レーダーと連携した「UBS」はどうだ!?

 次にUBS体験です。まずは単独走行でクラッチを握ってからリアブレーキだけの操作でどのように減速をするのか試します。弱減速、中減速、強減速と強さを変えてみると、車両側が「ガンと踏んでるから強い減速が必要なのね」を、どのように判断するのかを確認。

ヤマハ新型「TRACER9 GT+」に搭載される「ミリ波レーダー連携UBS」を実際に体験
ヤマハ新型「TRACER9 GT+」に搭載される「ミリ波レーダー連携UBS」を実際に体験

「TRACER9 GT+」と信頼関係を築けたところで次なるテストへ。

■50km/hで走行する前走車。その前走車から延びるアームの先にあるターゲットを前走車に見立てて追走、車間距離を2メートルほどまでに接近し、リアブレーキのみで減速する

 これはミリ波レーダーが前走車に接近していることを認知しているので、リアブレーキをライダーが強めに掛けると、すぐさまフロントブレーキの制動も立ち上がります。しかしフロントフォークの減衰圧も反応し、前のめり感がほぼないまま減速が完了、安心感の高さに満足でした。

■20km/hのターゲットに50km/hで接近、車間距離が極端に詰まった衝突回避を模してリアブレーキで急制動を試みる

 安全のため、ターゲットから少しオフセットして衝突しないラインを走行。ミリ波レーダーはそれでもしっかりターゲットを補足しています。そこから強度のブレーキングをリアペダルだけで行なうと、ほぼ瞬時に前後ブレーキが作動し、教習所でやった短制動のような勢いで減速します。パニックブレーキとまでは行きませんが、かなりの制動力です。

前方の(仮想)クルマまで接近すると強力なアシスト機能を発揮し、限界に達するとメーターに大きく警告が表示され、ライダーによる介入(回避行動)を促す
前方の(仮想)クルマまで接近すると強力なアシスト機能を発揮し、限界に達するとメーターに大きく警告が表示され、ライダーによる介入(回避行動)を促す

 それでも安心していられるのは、サスペンションの減衰圧を変更し、姿勢変化が少ないから。何度か繰り返しましたが、さすがに制動操作を始めた瞬間、機能限界警告がメーターパネルに出ることも。それほど緊急事態ということです。

※ ※ ※

 ミリ波レーダー連携UBS体験もACC体験同様、ライダーを快適に、場合によって危険回避へのアシストをしてくれる装備であり、有効であることが解りました。スキルがあっても、反復練習では出来ても、イザとなると出来ない……それがパニック時です。

 とても良い体験でした。それと同時に、デジタルを人の感性に馴染ませるヤマハの技術力にも感嘆したのです。

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Writer: 松井勉

モーターサイクル関係の取材、 執筆、プロモーション映像などを中心に活動を行なう。海外のオフロードレースへの参戦や、新型車の試乗による記事、取材リポートを多数経験。バイクの楽しさを 日々伝え続けている。

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