カワサキ「Z2」を「青玉虫カラー」でリペイント 純正部品さながらのクオリティに大満足!! 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.8

メイド・イン・ジャパンのモーターサイクルを代表する一台として、誰もが認める存在と言えるのがカワサキZ1/Z2シリーズです。バイク仲間の友人が、長年所有し続けてきた1975年式750RSを購入して、将来的にはフルレストアで仕上げてみようと考えているのが、この企画になります。シャキッと美しく仕上げたい外装パーツは、埼玉県寄居町のプロショップ、ドリーム商會さんへ依頼しました。同じ1975年式の別色、通称「青玉虫カラー」で仕上げて頂いたことで、気分一新です!!

ガソリン漏れのタンクを補修してオールペン依頼

 手元にある現状の750RS/Z2は、通称「茶玉虫」と呼ばれるキャンディマルーンの外装パーツを新車当時から装着しているようでした。しかし、ガソリンタンクを始め、外装パーツのペイントコンディションは、今ひとつ、ふたつ、三つ!? 決して良くありません。写真では、まだ何とか見られそうな雰囲気ですが、肉眼で見たそれは、とてもそのままでは乗る気分になれない、くたびれ果てたコンディションです。

ツールカンパニーストレートで取り扱っているPOR15タンクリペアキットは、タンク内にシーラーを流して硬め、サビ穴を塞ぐケミカルです。仕上げの封孔処理前に使う脱脂洗浄剤や、サビ除去ケミカルを同梱するフルキットのケミカルになります
ツールカンパニーストレートで取り扱っているPOR15タンクリペアキットは、タンク内にシーラーを流して硬め、サビ穴を塞ぐケミカルです。仕上げの封孔処理前に使う脱脂洗浄剤や、サビ除去ケミカルを同梱するフルキットのケミカルになります

 そこで、別の外装パーツを用意して、リペイント依頼することにしました。別途入手したタイガーカラーの純正ガソリンタンクは、見た目はまぁまぁでしたが、内部の汚れやサビは想像以上に酷く、脱脂洗浄後には、タンクボトムや前方の溶接部にピンホールが空いてしまい、漏れが発生しました。

 そんなガソリンタンクのリペアは、前項で手順詳細をリポートしておりますので、是非、ご覧になっていただければと思います。

タンク内部全体にライナーを行き渡らせた後、キャップとコック部分の栓を開放したまま、風通しが良い場所で96時間以上放置することで完全に乾燥します。仕上がりは「タンク内部にペイントを吹き付けた」ような印象です
タンク内部全体にライナーを行き渡らせた後、キャップとコック部分の栓を開放したまま、風通しが良い場所で96時間以上放置することで完全に乾燥します。仕上がりは「タンク内部にペイントを吹き付けた」ような印象です

 軽く振り返ると、漏れ始めた部分やその周辺は、仕方ないので再溶接で対処していただきました。その際に、溶接の熱で固着していた油汚れが溶けて、タンク内は再びドロドロ状態に陥ってしまいました。

 結局は、その汚れの脱脂洗浄からやり直しです。こうなると外側からの修理は「いたちごっこ!?」になってしまいます。そこで、タンク内壁用の高性能コーティング剤で知られるPOR-15タンクリペアキットを使い、想像以上の仕上がりを得ることができました。

通称「茶玉虫」から「青玉虫」へイメチェン

 中古のスペアパーツで外装一式を揃えることができましたので、旧車絶版車のリペイントを得意としている「ドリーム商會」さんへ相談しました。これまでと同じ茶色系のキャンディマルーンではなく、同じ1975年式の別色「青玉虫」で依頼しました。

埼玉県寄居町のドリーム商會さんにオールペン依頼しました。代表の小島さんは大の旧車ファンで、数多くのホンダ4ミニをコレクションしています。「雰囲気が良いヤレ加減の時には、オールペンではなく磨き仕上げをお勧めしてしまいます」らしいです
埼玉県寄居町のドリーム商會さんにオールペン依頼しました。代表の小島さんは大の旧車ファンで、数多くのホンダ4ミニをコレクションしています。「雰囲気が良いヤレ加減の時には、オールペンではなく磨き仕上げをお勧めしてしまいます」らしいです

 最近では、ヤレて色抜けしつつある「生きながらえてきた雰囲気のまま仕上げたい」といった相談もあるそうです。今回のように、塗り替え前提の部品がベースのときには、シャキッとオールペン=塗り替えるのが一番良いし確実だと思います(コンプリートの新品外装キットも販売されています)。

 しかし、いい感じのヤレ感が出ている時には「オールペンではなく、部分補修+磨き込みで仕上げるパターンも増えていますよ」とは、ドリーム商會代表の小島さん。

 今回は、純正カラーの再現ペイントになります。そのためには色見本が必要になりますが、そこは旧車絶版車に強いドリーム商會さん。

ドリーム商會のお客さんが、20年以上前にカワサキ純正部品で購入した青玉虫カラーのシートカウルを借用させていただき、色見本として利用することができました。完成した外装パーツを太陽光の下で見たり、蛍光灯の下で見ましたが抜群の仕上がりでした
ドリーム商會のお客さんが、20年以上前にカワサキ純正部品で購入した青玉虫カラーのシートカウルを借用させていただき、色見本として利用することができました。完成した外装パーツを太陽光の下で見たり、蛍光灯の下で見ましたが抜群の仕上がりでした

 お客さんから、青玉虫カラーの純正部品=見本となるパーツをお借りして下さいました。20年以上前に購入したカワサキ純正新品部品のテールカウルをお借りして、そのカラーに合わせて仕上げて頂くことになりました。

 小島さんによれば、青玉虫カラーは、Z1/Z2シリーズの中でも、難しい部類に入るカラーリングだそうです。純正新品シートカウルの色を参考に、ペイントネタ作りを行いましたが、見る角度によって色味が微妙に変化するのが、青玉虫カラーの特徴だそうです。

【画像】カワサキ「Z2」タンクリペイント&リペアの様子を画像で見る(12枚)

画像ギャラリー

1 2

編集部からのおすすめ

なぜ、BDSオークションを通過したバイクは安心なのか? 全ライダーが知っておきたい市場と流通の仕組み【PR】

なぜ、BDSオークションを通過したバイクは安心なのか? 全ライダーが知っておきたい市場と流通の仕組み【PR】

最新記事