BMW Motorrad「R 18 Roctane」なら、いまどきのバイクでは珍しく内燃機関らしさを存分に堪能できる!?
シリーズ最良の資質?
さて、冒頭ではあまりにもインパクトが強烈だったエンジンの印象を記しましたが、「ロクテイン」でいろいろな場面を走った私が興味を惹かれたのは、ハンドリングがいたってナチュラルで「真っ当」だったことです。

いや、この表現だと何だか上から目線みたいで恐縮ですが、「R 18」シリーズのシャシーはそもそもフロント19/リア16インチタイヤを前提に設計されていて、「クラシック」の登場時期を考えると、前後16インチは視野に入れていたはずです。
とはいえ、大変更と言うべき21/18インチ+ミニエイプハンガータイプのハンドルを採用しているのに、ナチュラルで真っ当と感じるのは、私にとっては意外な展開でした(他の「R 18」シリーズのハンドルはクルーザーの世界では定番のアップ&ワイドタイプ)。

また、同業者によると既存の同シリーズは、場面によっては曲がらなさや物足りなさを感じることがあるようですが、今回の試乗で私は「ロクテイン」にそういった印象は抱きませんでした。おそらくその背景には、既存の同シリーズと比較すると、やや高くなった車高や、少なくなった前輪分布荷重があるのでしょう。
もちろん、車重が382kgで軸間距離が1720mmのクルーザーですから、一般的なロードバイクのように走れるわけではありません。
とはいえ、「ロクテイン」がルックスだけを重視して生まれた派生機種かと言うと、まったくそんなことはなく、もしかしたらこのモデルは、既存の同シリーズ以上にツーリングやスポーツライディングが楽しめるのかも……? と、私は感じたのです。
Writer: 中村友彦
二輪専門誌『バイカーズステーション』(1996年から2003年)に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。年式や国籍、排気量を問わず、ありとあらゆるバイクが興味の対象で、メカいじりやレースも大好き。バイク関連で最も好きなことはツーリングで、どんなに仕事が忙しくても月に1度以上は必ず、愛車を駆ってロングランに出かけている。





















