カッコイイ以外にも理由があった!? オフロードバイクのマフラーが高い位置に付いている理由とは
舗装された道とは異なる場所を走るため、専用設計となっているオフロードバイクですが、高い位置に搭載されるマフラーがカッコいいと思う人は多いでしょう。バイクと言えば一般的なサイドマフラーではない理由はあるのでしょうか。
高い位置にマフラーがついているのには合理的な理由が!!
オフロードバイクはぬかるんだ泥道や砂利道、川を越えるような過酷な環境で使用されることを前提に設計されています。そのため、通常のバイクとは異なる工夫が随所に施されているのが特徴です。
タイヤはオフロード専用のブロックパターンが採用され、フレームも軽量化されている一方で、耐久性を重視した設計であることがほとんど。
そんな様々な工夫の中で注目すべきなのが、マフラーの位置でしょう。一般的なバイクでは車体の低い位置に配置されることが多いマフラーですが、オフロードバイクでは車体のシート周辺や後方の高い位置に設置されています。
それにはどのような理由があるのでしょうか。

オフロードバイクのマフラーが高い位置に搭載される理由は、大きく分けて2つあります。
まずひとつ目が、水や泥の侵入を防ぐ為。オフロード走行では川の浅瀬を渡る場面や、泥道を突き進むことがあり、マフラーが低い位置にあると排気口から水や泥が侵入し、エンジンが停止してしまう可能性が高まります。
そうならないためにも高い位置にマフラーを配置することでこれらのリスクを回避し、エンジン性能を維持することができます。
そしてふたつ目の理由が、地形による損傷を防ぐことができるというもの。オフロードでは岩場や段差などの障害物が多く、低い位置にあるマフラーが障害物にぶつかると破損する恐れがあります。
そのため、高い位置に配置することでマフラーを保護し、過酷な環境でも走行が可能になるといった合理的な理由が挙げられます。また、この配置によって車体全体の走破性を高めることにも繋がっています。
このようにマフラーの高さがもたらす効果は、オフロードバイクの特徴的なデザインの中で非常に重要な役割を担っていることが分かったと思います。
しかし、高い位置にマフラーを配置することで生じるデメリットも存在します。

まずひとつ目のデメリットは、搭乗者がマフラーからの熱を感じやすくなるという点。マフラーが車体の高い位置、つまりライダーに近い位置にあるため、走行中や停車中にマフラーからの熱を感じやすくなることもあり得ます。
特に長時間のライディングでは、快適性に影響する場合もある点がデメリットと言えるでしょう。
ふたつ目のデメリットは、車体の重心が高くなるという点。マフラーは金属製であるため、重量があります。
これが高い位置に配置されることで車体の重心が上がり、バランスが少し不安定になる場合もあるでしょう。特にオンロード走行では、旋回時に影響が出ることも考えられます。
そして3つ目のデメリットは、高い位置にマフラーを配置することによってバイクのデザインに制約が生じたり、荷物の積載スペースが狭くなったりすることです。
特にオフロードバイクが利用されることの多い、キャンプ道具などを積む場合には工夫が必要です。
このように、オフロードバイクのマフラーが高い位置にあることで得られるメリット・デメリットはいくつかあることがわかります。
一方で、近年のオフロードバイクではマフラーの軽量化や遮熱性に優れたヒートガードの採用が進んでおり、熱対策や車体バランスの改善も図られており、こういった進化によって従来のデメリットが徐々に解消されつつある点も知っておいてください。









