デュアルパーパスとスーパーモトって一体なに? スズキがEICMAで発表した新型モデル「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」とは
スズキが発表した新型バイク「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」。デュアルパーパスとスーパーモトという2つの異なるジャンルで発表されたこれらのモデルは、それぞれどのような特徴のバイクなのでしょうか。
スズキの新たな挑戦「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」
スズキは2024年11月5日から10日にかけてイタリアのミラノで開催された世界最大級のバイク見本市「EICMA 2024(ミラノショー)」で、新型バイク「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」を発表しました。
この2つのモデルは、それぞれデュアルパーパスとスーパーモトという異なるジャンルとして設計されています。
DR-Z4Sは、オンロードとオフロード両方を快適に走行できるデュアルパーパスモデル。一方のDR-Z4SMは、オンロードでの高い走行性能を持つモタードモデルです。
なお、この2つのモデルは、かつて多くのライダーに愛されたスズキの「DR-Z400S」(2000年発売)と「DR-Z400SM」(2004年発売)の後継機種にあたるモデルとなっています。

ちなみにDR-Z4Sはデュアルパーパスモデルとして、オンロード(舗装道路)とオフロード(未舗装道路やダート)の両方で快適な走行を実現する設計が特徴。公道も未舗装路も走れるブロックタイヤが装着されており、1台で幅広い地形に対応できる汎用性が魅力です。
現在日本で販売されているデュアルパーパスモデルにはホンダ「CRF250L」などがあり、今後は比較される機会が増えるかもしれません。
一方のDR-Z4SMは、オフロードバイクをベースにオンロードでの走行性能を高めたモタードモデル。「モタード」とは、もともとオフロードバイクにオンロードタイヤを装着し、舗装路、ダート、モトクロスの混在するレース「スーパーモト」のために開発されたカテゴリのバイクのこと。
たとえば現在日本で販売されているモタードとしては、カワサキ「KLX230SM」が挙げられます。
今回発表されたDR-Z4SとDR-Z4SMは、先代の特徴を継承しつつも最新技術を搭載したエンジンやフレーム設計、ライダーの負担を軽減するための電子制御システムの採用により、現代のライダーが求める快適性や安全性も充実。
優れた性能と制御性のバランスが実現された水冷4サイクル単気筒DOHCエンジンが搭載された事に加え、「スズキイージースタートシステム」の搭載により、クラッチレバーを使用せずにワンプッシュでエンジンを始動する事が可能となりました。
加えて燃料消費量の削減やアイドリングの安定性向上も図られるなど、低速から高速までスムーズに走行できるエンジン特性と軽快なハンドリングが兼ね備えられています。

他にも注目したいのが、新搭載の電子制御システムS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)。S.I.R.S.は、変化するライディングのニーズや好みに合わせてパフォーマンス特性を最適化する、高度な電子ライダーアシストシステムです。
これによりオンロードでもオフロードでも、ライダーのスキルや路面のコンディションに応じた多様なライディングが可能となりました。
つまり初心者からベテランライダーまで、幅広い層にアプローチすることが可能になったのです。
さらにSDMS(スズキドライブモードセレクター)も搭載。3種類のモードを切り替えることにより、さまざまな走行条件や好みに合わせてパワー特性を変更することが可能。加えて、G(グラベル)モードを含むトラクションコントロールも採用されています。
Gモードは、「スズキトラクションコントロールシステム」内のモードのひとつで、グラベル路(砂砂利路)の走行時に点火時期を遅らせることで駆動力を抑制し走行を補助するモードで、未舗装路でも駆動を保持し、高い走破性と安定した旋回性をサポートする機能です。
これらの性能を踏まえるとDR-Z4Sは通勤や街乗り、週末のアウトドアツーリングなど、日常から冒険まで1台で楽しめるバイク、一方のDR-Z4SMは街中でのスポーティな走行や軽快なコーナリングを重視するライダーに最適なバイクと言えるでしょう。
ちなみに両モデル共に、各国の最新排ガス規制と騒音規制、ブレーキ規制に準拠するよう、徹底的に改良されています。











