自転車で奇岩と絶景を楽しむサイクリングへ タイ北部の国立公園にはトンデモな景色が!?
タイ王国の首都バンコクから北へ500kmに位置する「プーヒンロンクラー国立公園」は、3県(ピッサヌローク、ルーイ、ペッチャブーン)にまたがる自然溢れる広大な公園です。ヒルクライムやハイキングを通してその魅力に迫ります。
挑戦しがいのあるヒルクライムコースへ
タイ北部に広がる「プーヒンロンクラー国立公園」は、大自然の宝庫です。3県(ピッサヌローク、ルーイ、ペッチャブーン)にまたがる広大な国立公園で、ヒルクライムやハイキングを通じて美しい景色を満喫できるのです。

国立公園への拠点は、ピッサヌローク県の「ナコンタイ」という町です。コンビニや飲食店が充実しているので、出発前の準備はここで済ませることができます。
ナコンタイの市街地から走ること約20kmで、公園の入園ゲート(チケットブース)に到着します。外国人の入園料は200バーツ(約900円)です。
このゲートから観光の中心となるビジターセンターまでの道のりが厳しい上り坂で、登坂距離は9km、平均勾配はなんと8.5%! 獲得標高770mと、ボリューム満点のヒルクライムが楽しめます。
タイ特有の20%を超えるような極端な激坂は少なく、コンスタントに10%前後の勾配が続くため、ペースを掴みやすいのが特徴です。路面は良好で道幅も広く、とても走りやすいコースです。
ただし、人気の観光地なので交通量が多いため、安全に配慮しながら走りましょう。
ヒルクライムを終えたら、奇岩と絶景のハイキング
公園内では、浸食により形成された珍しい岩肌が見どころの「ランヒンプム」や「ランヒンテーク」が特に人気です。1時間程度のハイキングコースを歩きながら、断崖絶壁からのパノラマを楽しめます。

ハイキングコースはよく整備されているので、ロードバイク用のシューズにクリートカバー(ペダルとシューズを固定するクリートを、歩行時に保護するためのカバー)があれば見て回ることは可能ですが、歩行時間が長くなるので、ハイキングシューズに履き替えたり、はじめから歩きやすいバイクシューズで訪れるとより楽しめるでしょう。
この国立公園のハイライトと言ってもよい「ランヒンプム」は、1周1時間ほどのハイキングコースにある展望スポットです。キノコのように地面から突き出た奇岩が、あたり一面に広がります。その向こうには大パノラマが広がり、必ず訪れたいポイントです。
また、このハイキングコース上にある「パーチュートン」の絶壁でも、ゆっくり景色を堪能しましょう。この一帯は、過去にタイ共産党の武装戦闘員の拠点でした。共産主義の反乱軍は、政府軍に勝利するたびに赤旗を掲げることができる地点として、このような崖を利用したそうです。タイ国旗が風にたなびく、標高1614mからの眺めは爽快そのものです。
1周すると1時間弱のハイキングコースである「ランヒンテーク」は、自然の風化で生まれたさまざまな形状の硬い岩の上を歩きます。大きな石畳を敷き詰めたようなところから、半球状に飛び出た奇岩が並ぶところもあります。大きな割れ目があったり、ところどころ滑る部分もあるので注意しましょう。
たくさんの奇岩が目を楽しませてくれるハイキングコースの中でも、「エイリアンストーン」と名付けられたスポットは特にオススメです。その形状から「エイリアン」と名付けられ、垂直に切り立った崖の向こうには、広大な景色が広がります。
山岳地帯の空気を肌で感じることができる国立公園は、大ボリュームのヒルクライムや、奇岩と絶景のハイキングを楽しめます。タイ北部の大自然を、バイク&ハイクで全身を使って感じてみてはいかがでしょうか。
Writer: 才田直人
1985年生まれ。学生時代に通学用に購入したロードバイクをきっかけにトレーニングを開始。サイクルロードレースの全日本選手権参戦やフランスでの選手生活、国内での社会人兼選手生活を経て2023年に引退。日本だけでなく東南アジアなど自転車旅をこよなく愛し、現在はワーケーション自転車旅を続けている。専門的な知識と経験でTV出演やヒルクライムイベントのアテンド、講師なども務める。











