エンジンの組み立て作業、見たことありますか? 名車カワサキ「Z2」エンジン組立開始!! まずは「腰下のアッパーケース」からスタート 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.31
メイド・イン・ジャパンのモーターサイクルを代表する一台として、誰もが認める存在なのがカワサキ「Z1/Z2」シリーズです。1975年式750RSを購入して、フルレストアに取り組んでいる一部始終をリポートしているのがこの企画になります。すべての段取りを終え、交換部品や消耗部品の有無を再確認できたので、いよいよ組み立て開始です。まずはエンジン腰下の「アッパーケース」から始めます。
ひとつひとつの組み立て作業を慎重に
中古車のメンテナンスから始まった、カワサキ「750RS/Z2-A」後期モデルの仕上げプロジェクトですが、Vol.31の今回は、いよいよエンジン本体の組み立て作業に入ります。
コンプリート車両の段階で、いわゆる「外から手が入る」部分のメンテナンスは、ひと通り済ませておきました。

例えば、初代カワサキ空冷Zエンジンの持病でもあるオルタネーターグロメットのオイル漏れなどは、サブハーネスの張り替え修理と同時に、劣化してプラスチック状にカチカチに劣化していたグロメットを取り外し、市販部品の新品ゴムグロメットへと交換しました。その甲斐あって、オルタネーターグロメットから流れ出るオイル滲みや漏れは、皆無になりました。
また、この組み立てパートで登場するクラッチユニットに関しても、コンプリート車の状態で新品フリクションディスクとクラッチプレート、クラッチスプリングも交換していましたので、エンジンの完全分解時には、敢えてクラッチユニットをバラシませんでした。
メインシャフトにクラッチユニットが組み込まれた状態のままでも、分解組み立てには支障ありません。比較的最近にメンテナンス履歴がある箇所で、分解しなくても済むような場合は、敢えて分解の必要性が無いことも、心にとめておくと良いです。
それでも今回は、分解したミッションシャフトのメインシャフト側、アウトプットシャフト側、いずれもギヤ一枚一枚を丁寧に点検し、歯のあたり具合やギヤチェンジドグの摩耗など、しっかり点検しました。
メーター交換されてはいましたが、実走行で7000~8000kmあたりだと伺っていたミッションコンディションは素晴らしく、ミッションシャフト及び各ギヤのスプライン間でも気になるガタは皆無でした。
今回のレポートは、クランクケースアッパー及びその周辺部品の組み立て進行をリポートします。初代カワサキ空冷Zエンジンに限ったことではなく、メーカー問わず共通して言えることは「上下割りクランクケース」仕様の場合は、まずはアッパー側に内部パーツを組み込み作業進行することで、スムーズな組み立て作業ができます。
詳細は写真とキャプションで詳しく紹介していますので、そちらをご参照ください。
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。






















