自転車でこそ楽しめる!? 訪れたタイ王国で世界遺産の古都「アユタヤ」をサイクリング!!

タイ王国のアユタヤは、世界遺産の遺跡でありながら、自転車で気軽に巡ることができるサイクリングフレンドリーな町です。広いエリアを自由に走れるだけでなく、地元グルメやのどかな風景も楽しめるのが魅力です。

サイクリングフレンドリーな町「アユタヤ」

 タイ王国のアユタヤは、世界遺産でありながら自転車で走りやすい道とレンタサイクルの充実した、自転車にとても優しい町です。市内に多く点在する遺跡やグルメスポットなど、気になるポイントにすぐ立ち止まることができる自転車なら、楽々巡ることができます。

たくさんの観光客が自転車でアユタヤの遺跡を楽しんでいます
たくさんの観光客が自転車でアユタヤの遺跡を楽しんでいます

 アユタヤを訪れた筆者(才田直人)は、自転車で町を走り始めると、レンタサイクルを借りた観光客がのんびりと遺跡巡りを楽しむ姿があちこちで見られます。ガイド付きのグループツアーもあり、観光スタイルはさまざま。自転車があれば、徒歩では時間がかかる広範囲の遺跡を効率よく回れますし、アクセスしにくい場所へも気軽に訪れることができます。

 トゥクトゥクでの観光も魅力的ですが、アユタヤの町は至る所に城壁やお寺の遺跡が点在しています。自転車なら、気になるスポットを見つけた瞬間に立ち止まり、思う存分遺跡を眺めたり写真を撮ったりできるのが強みになります。

 何よりも、アユタヤでは自転車専用レーンが整備されている区間もあり、遺跡周辺の道は平坦で走りやすいため、坂道が苦手な人でも安心です。各名所には駐輪場も設置されているので、観光の間も安心して停められます。

 タイの道路は日本と同じ左側通行なので、日本から訪れても違和感なく走れます。ただし、赤信号でも左折可能な交差点が多いなど、日本とは異なる交通ルールもあるため、周囲の状況には注意が必要です。

自転車で巡る、アユタヤの魅力

 自転車観光に最適なのは早朝から午前中にかけてです。遺跡の多くは東向きに建てられていて、朝陽を浴びて輝いています。常夏のタイでも朝は比較的涼しいため、屋外の観光にはぴったりの時間帯です。朝陽に照らされる遺跡の中、サドルの上で心地よい風を感じるのは本当に気持ちが良いものです。

「ワット・マハタート」にある木の根に飲み込まれた仏像の頭部はアユタヤ遺跡のハイライトです。混雑前の朝に訪れるのがオススメです
「ワット・マハタート」にある木の根に飲み込まれた仏像の頭部はアユタヤ遺跡のハイライトです。混雑前の朝に訪れるのがオススメです

 仏像の頭部が木の根に飲み込まれる様子が、アユタヤの繁栄と荒廃の歴史を感じさせてくれる「ワット・マハタート」など、人気の遺跡は混雑する前の朝一番に訪れるのがベターでしょう。

 日中の暑い時間帯は、屋内で楽しめるスポットも豊富です。たとえば、アユタヤ遺跡で発見された金製品が展示されている「チャオサームプラヤー国立博物館」や、かつて1500人もの日本人が暮らした「日本人村」など、涼しい場所で歴史を学ぶのがオススメです。

 陽が傾く頃には、遺跡群が夕日を背に、再び輝き始めます。夕暮れに染まるアユタヤの遺跡は、また違った美しさを見せてくれます。そして夜になるとライトアップされた遺跡が幻想的な雰囲気を醸し出し、昼間とは異なる魅力が広がります。夜のサイクリングにはライトが必須ですが、夜風を感じながらゆったりと遺跡を巡るのも、アユタヤならではの楽しみ方です。

ミシュランガイド掲載店も! アユタヤの必食名物グルメ

 サイクリングのあとの食事は格別です。アユタヤには地元の伝統グルメが数多くあり、中にはミシュランガイドに掲載された名店もあります。

 綿あめのような砂糖菓子をクレープ状の生地で包むスイーツ「ロティ・サイマイ」を味わえる「ロティ・サイマイ・メーポーム」は、小さな家族経営のような店舗ながら、予約が必要なほどの人気店です。甘さ控えめのモチモチとした生地と、ふんわりとした綿あめの食感が特徴で、観光中のエネルギー補給にも最適です。

ボートヌードルのミシュランガイド掲載店である「パーレック」。小さな器で提供されるので、たくさんの味を楽しむことができます
ボートヌードルのミシュランガイド掲載店である「パーレック」。小さな器で提供されるので、たくさんの味を楽しむことができます

 運河沿いの船上で提供されていたことから名付けられた「ボートヌードル」は、小ぶりの器で提供される麺料理です。ミシュランガイド掲載店である「パーレック」では、牛肉や豚肉、麺の種類ごとに異なる12種類ものバリエーションが楽しめます。小盛りでお手頃価格のため、サイクリングでお腹が空くほど、さまざまな味を堪能できるのです。

バンコクからアユタヤへのアクセス

 筆者はバンコクから自走でアユタヤを訪れましたが、帰りは電車を利用しました。追加料金を支払えば、輪行袋なしで貨物車両に自転車を積み込めるため、バンコク市内発のサイクリング旅にも最適です。

タイ国鉄は、追加料金を支払えば貨物車に自転車をそのまま積むことができます(1日に2本ほど貨物車両のない列車があるので注意)
タイ国鉄は、追加料金を支払えば貨物車に自転車をそのまま積むことができます(1日に2本ほど貨物車両のない列車があるので注意)

 アユタヤ駅を降りたら、市街地への移動には渡船がオススメ。船には自転車を載せられるので、遠回りして交通量の多い橋を渡らずに、ショートカットが可能です。波に揺られる時間もまた、旅情を高めてくれるはずです。

※ ※ ※

 世界遺産の遺跡群、時間によって変化する風景、美味しい地元グルメ。自転車があれば、アユタヤの魅力を存分に堪能できます。自分の愛車でもレンタサイクルでも、気軽に楽しめるアユタヤの自転車旅でした。

【画像】像も歩いてる!? 日本と同じ左側通行のタイ王国。自転車で巡るアユタヤの町を見る(16枚)

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Writer: 才田直人

1985年生まれ。学生時代に通学用に購入したロードバイクをきっかけにトレーニングを開始。サイクルロードレースの全日本選手権参戦やフランスでの選手生活、国内での社会人兼選手生活を経て2023年に引退。日本だけでなく東南アジアなど自転車旅をこよなく愛し、現在はワーケーション自転車旅を続けている。専門的な知識と経験でTV出演やヒルクライムイベントのアテンド、講師なども務める。

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