乗りこなすコツは「自信を持って開ける」こと!? ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」は強気で乗らなきゃ安定しないプロ向けスーパースポーツ
毎月の8日がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』。バイク女子の高梨はづきさんが試乗したホンダのスーパースポーツバイク「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」。その乗り味をレポートしてくれました。
レーシーな1台にワクワクとビクビクがこみ上げる!
皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです。
本日はホンダのスーパースポーツバイク「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」の試乗記をお届けしていくよ!
「ファイヤーブレード」ってペットネームがついているところや、「RR-R SP」っていう車名の羅列からしてホンダのハイエンドスポーツって感じがビシバシ伝わってくるよね。
ペットネームを調べてみると、1992年に発売されたCBR900RRにも同じ名が冠されていて、「ファイヤー(炎)」はエンジンのパワーや速さを、「ブレード(刃)」は鋭さや切れ味のある走行性能をイメージして名付けられたそうな。
確かに高性能でスピード感のあるバイクという感じがしてわかりやすいし、とにかくかっこいい。
見た目も洗練されている印象で、サイドカウルには一見持ち手のようにも見える特徴的なウイングレットが備わっているんだけど、MotoGPや全日本ロードレース、鈴鹿8耐などといった最高峰のモータースポーツシーンでホンダが培ってきた技術の結晶といえるデザインになっているよ。
無駄なパーツがない精悍な佇まいに、つい喉元をゴクリ! 試乗機のカラーリングであるマットパールモリオンブラックにも勇ましいオーラを感じるし、エンブレムもかっこいい。
こんなほぼプロ仕様が公道で味わえるなんて! バイク乗りにとってはたまらないよね。でも正直心躍るようなワクワクよりも、「わたしでも扱えるのか?」という不安なドキドキの方が強く押し寄せてくる!笑

まずは、またがってみよう。わたしの身長は158cmで、シート高は830mm。またがるとシート幅が思ったより広くて足が開く感じになるせいか、地面に両足が接地してくれない!
つま先がギリギリ着地するかチャレンジするも、失敗に終わってしまった。もう少し脚が長ければ!
またがっても全く足がつかないシート高だと、スタンドを払うのも慎重になって緊張感が走るんだよね。
でも両足接地チャレンジをしてみた時に、つま先すら着いてなくても安定して自立したような滞空時間が生まれたので、バランスの取れたつくりなのはよくわかった。
シートが高いのは走行時の空力性能を引き上げるためでもあるのかな? と思うので、悔しい気持ちを押し殺して半ば強引に納得することに。
わたしは、いつも初めましてのバイクを起こす時には、万が一倒してしまう可能性を考慮していて、油断しないよう、またがってからスタンドを払うよう心がけているんだけど、このバイクはシート高が高く車重201kgと、この排気量帯のバイクにしては比較的軽い部類にもかかわらず、片足だけの力では起こすことができなかった。
勢いをつけて片足で起こせたとしても、スタンドの位置まで足が届かなくて払えなかったくらい。
仕方がないので一度、編集部の方にスタンドを払ってもらい、その後は教習所で習った通りスタンドを先に払ってから乗車するやり方で乗ることにした。
そんな事もあり、ビビっているとバイクにもそれが伝わって不安定になり、立ちゴケするリスクも上がるから、ここは吹っ切って強気で乗っていかなくては。

ファイヤーブレードはスマートキー式。メーター付近にあるのボタンを押すことで起動し、それからセルボタンを押すとエンジンが始動してくれるよ。ボタンの周りはダイヤル式で、縦に回すとエンジンがオフになる仕組み。
スマートキー自体は長方形で、内蔵されている物理キーはガソリンキャップやリアシートを開ける際に使用するよ。
また、スマートキーの電池がなくなってくるとメーターに警告灯が点滅してお知らせしてくれるんだって。
では発進していくよ! まずはそーっとアクセルを捻っていくと「あれ!? ふらつく!?」と一瞬焦り、丁寧にスタートを切るのをやめて、グッと捻ってみたらすぐに安定してくれた。
前傾姿勢かつ車体が大きいから、慎重になりすぎたことがバイクに伝わったせいで危ういスタートになったみたい。その後思い切って開けると、「ファーーーーン!」という高い排気音が鳴る中、気持ち良く走りだすことができたよ。
低速より中高速域から乗りやすくなる乗り味で、スピードを上げれば上げるほど安定してくるのが面白かった。
とにかく速い! アクセルをひねったらどこまでも回る気がして、少し恐れを感じるほど。でもそれが楽しいっていう不思議な感覚が新鮮。
CBR1000RR-Rの扱いに慣れてきたところで、カーブに差し掛かると、少し減速してまたフラつくような感覚が。発進時と同様に、スピードを乗せながらカーブに進入したら、安定して気持ちよく進んでいってくれる。
なるほど⋯⋯なんとなく特徴がわかってきた気がするけど、体幹を意識しないとバランスを取るのが難しいんだな。このあたりがシビアなのはさすがだと思ったけど、むしろそれが理解できてからは余裕を持って旋回できたし、慣れてくれば少し乱暴に乗っても楽しめそう。
でも乗り手の技量が試されるバイクなんだなという感じ。わたし的には、挑戦状を叩きつけられている感じがして、闘争心が芽生えて楽しい。
一般道はもちろん、サーキットで楽しむのが一番満喫できそうだよね。性能の限界まで速度を上げたら、独特なウイングレットによるダウンフォースの有り難みとかが、より一層分かったりするんだろうな。
試してみたーい! 多分ファイヤーブレードを上手に乗りこなせたら、どんなバイクも難なく乗りこなせるようになると思う!

ちなみにマフラーははスロベニア共和国で設立されたヨーロッパ最大級のエキゾーストメーカーアクラポビッチ製。カスタムでも人気のメーカーなので、標準でついてるのは嬉しいね。
足回りにはスウェーデンのメーカーである、オーリンズ社製の電子制御サスペンションを採用。オーリンズは走行時の安定性と乗り心地を高いレベルで確保してくれる高性能なサスペンションとして、定評があるんだよね。
さらにポルシェやマクラレーン、フェラーリやランボルギーニにも起用されているブレンボ社製のブレーキキャリパーが採用されていて、足回りがこれでもかっていうくらい最高級パーツで強化されているのがわかる!
ステップはバック寄りの配置になっているので、自然と車体に覆い被さるような乗車姿勢になるから、身体をバイクに預けたときに車体の軽さが感じられるのもいいポイント。
ハンドルを切るというより体ごと倒すのがコツなんだけど、レーサーっぽくなりきることでファイヤーブレードの良さがより身体全体で感じられるかな。
道中、車線変更がスラスラと行えるようになってきてからは、転がせるようになってきた感じがして、所有感マシマシ! プロレーサーの方達が乗るバイクに近いスペックのバイクを体験できて、とても貴重な試乗だったなぁ(無事に乗り終えることができてよかった)。
バイクの特色を知ることで、そのバイクに乗っていて何が楽しめるのか、どんな操作が得意なのかが分かれば、乗り手側にも彩りが生まれるね。
それがこのバイクでは、顕著に感じることができたように思う。レースシーンに憧れる人にはもちろん、実際にサーキットを走行してみたい人にもおすすめのバイク。とにかく速くてバランスのいいバイクを選びたい方は、ぜひチェックしてみてね!
ということで本日はここまで。また8の付く日にお会いしましょう!

Writer: 高梨はづき/hapi
(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!















