普及が進む電動キックボードや「ペダル付き電動バイク」 安全利用にSNSでさまざまな声 事故発生状況は?
昨今、主に都市部で電動キックボードや「ペダル付き電動バイク」を目にする機会が増えています。これらのモビリティは、利便性の高さから利用者が拡大している一方で、事故や違反が相次いで報告されているようです。
特定小型原付に関連する違反や事故が多発中
近年、都市部を中心に電動キックボードが急速に普及しています。2023年7月1日に施行された改正道路交通法により「特定小型原動機付き自転車」(以下、特定小型原付)という新たな区分が設けられ、電動キックボードの一部もこの区分に分類されました。

この区分に含まれる車両は、16歳以上であれば運転免許を必要とせずに走行できます。ただし、車体のサイズや出力は制限され、最高速度は20km/h以下に抑えられるなど、利用にあたって条件が細かく定められています。また、ナンバープレートの装着や自賠責保険への加入も義務付けられています。
しかし、免許が不要であることから、交通ルールを十分に理解せずに利用する人も多く、違反や事故の増加が問題視されているようです。
警察庁の発表によれば、2021年9月から2023年1月までの電動キックボードに関する取り締まり件数は、2014件に達したと言います。中でも「通行区分違反」が全体の半数以上を占め、次いで「信号無視」が続きました。
電動キックボードは原則として車両用の信号に従うことが義務付けられ、また「車両通行止め」や「車両進入禁止」、「一方通行」などの標識に従う必要があります。
しかし違反件数の数字から、こうした基本的なルールが身についていない利用者が少なくないということがうかがえます。
また、2025年上半期における電動キックボード関連の事故は119件にのぼり、前年から増加しています。
事故類型を見ると、単独事故や交差点での出会い頭、追越しの際の接触などが目立ち、信号無視や酒酔いといった悪質なケースも確認されました。
原因別では、ハンドルやブレーキの操作不適、安全確認不足が多くを占めており、利用者の知識や注意力の不足が浮き彫りとなっています。
「電動モペット」関連の事故も増加 SNSでは規制強化を求める声も
電動キックボードと並び、近年増えているのが「ペダル付き電動バイク」、いわゆる「モペット」です。原付に分類されるモペットは、当然ながら免許の取得、ナンバープレートの装着、自賠責保険への加入、そしてヘルメットの着用が必須とされています。
しかし実際には無免許で利用するケースも見受けられ、社会的な問題となっています。
事故発生件数も増えており、内閣府の公表データによると、モペット関連の交通事故は2022年に27件、2023年に57件、2024年には68件と増加傾向にあります。
利用者が急速に増えている一方で、適切なルールの周知や啓発が追いついていない現状がうかがえます。
こうした状況を受け、SNS上では「モペットとか電動キックボードの規制をしてほしい」、「モペット、電動キックボードの罰則重くして。無責任すぎる利用者多すぎ」、「自転車と同じように電動キックボードやモペットも徹底的に制限してほしい」など、規制や取り締まりの強化を求める声が多く見受けられます。
利用者が正しくルールを理解し、守ることはもちろん、取り締まりの強化や交通ルールの周知が強く求められています。
特定小型原付やモペットが社会に役立つ便利なモビリティとして定着するには、単なる規制強化だけでなく、安全教育や利用環境の整備も欠かせない課題と言えるでしょう。








