ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア フレームをパウダーコーティングでオールペイント!!
1970年代の日本国内では、手軽に乗れるスクランプラーとして大人気だったホンダ「SL」シリーズ。現代のタイホンダ製横型エンジンモデルに、ネオレトロなスクランブルデザインが追加されたら、もはや日本国内以上に、東南アジアのマーケットで注目されるモデルになるような気がします。ここではその原型にあたる1971年式の「SL70」(K0)をベースに、フルレストア+カスタマイズを楽しんでいます。
ホンダのモトスポーツ、1971年型「SL70」(K0)のお話し【VOL.04】
メインフレームや周辺部品の板金溶接修理を終えたので、出張移動の途中に愛知県のパウダーコーティング・カトーさんへ立ち寄り、骨格関連部品のペイント仕上げをお願いしました。
骨格部品のペイントを依頼している間に、その他部品の仕上げや調達を行っていました。しばらくするとパウダーコーティング・カトーさんから電話が入り、「順番が回ってきましたよ~。塗り終わったら宅配しますか?」との問い合わせでした。
そこで、次の関西方面出張の日程を伝え、作業は保留していただき出張タイミングに合わせて、作業を進めて頂くことになりました。

引き取りへ出向くと、ペイントを終えたフレームは、まるで新品部品かの如く美しく輝いていました。ボロだったわりに目立つサビが皆無だったこともあり、本当に美しく仕上がりました。このあたりが国内出荷車とアメリカからの里帰り車の違いかもしれません。特に、カリフォルニアのような乾燥地域で所有されてきた車両はサビが少ないことでも知られています。
以前、ロサンゼルス取材へ行ったときの出来事です。バイクショップの裏にある露天バックヤードを数件立ち寄ったことがありましたが、数年間、露天保管されている車両でも、目立ったサビが浮いていな車両が多いことには、とにかく驚ろかされました。ちょっとした軒があるだけでも、コンディションはさらに良くなるようです。
カリフォルニアは砂漠地帯が多いので、雨が降ってもすぐに地面が吸収するらしいです。さすがにガソリンタンク内部に水が浸入するとサビは発生しますが、キャップが解放状態でも、軒下放置ならタンク内部はサビにくい様子でした。
カリフォルニアからの里帰りだと聞いていたSL号なので、確かにサビは少なかったです。これだけボロのコンディションなのに、サビ腐れが無いのには驚かされました。
ライディング中にブーツで擦られた箇所は、ペイントが剥がれて鉄パイプ地肌になっていましたが、赤サビにならず、金属地肌が輝いていたほどです。
カリフォルニアからの帰国子女は、ボロでもサビが無い!!
骨格部品ペイントのプロが仕上げたフレームは、溶接ビードがしっかり見え、フレーム打刻の文字も鮮明なのが特徴と言えます。パウダーコーティングの場合、吹き付け過ぎてしまうとポッテリ感が前に出て、シャープさに欠けてしまうことが多々あります。本当に大満足な仕上がりでした。リピーターが多いのも頷けます。サビが皆無だったフレームだからこそ、より一層素晴らしい仕上がりになったのだと思います。

フレーム関連のペイントと同時に、ユニクロ部品の再メッキ処理もバイク仲間を通じて専門業者に依頼しました。仕上がりを良くするため、ボルトの頭やネジ部分は当然、目立つ各部はワイヤーバフでしっかり磨き、汚れを落として鉄の地肌を磨いてから再ユニクロメッキに依頼しました。
外装パーツに関しては、右サイドカバーが欠品中で、前後鉄フェンダーはオフロードユースによる転倒や接触で、鈑金処理が必要なコンディションでした。潰れ気味に広がってしまったフェンダー幅は、大型万力に挟んで形状修正しつつ、亀裂が入った部分は溶接で補修しました。
タンク内部のサビ&汚れ取りは、思いのほか簡単に終えることができたので、サイドカバーの段取りを終えたら外装ペイントのプロショップに依頼します。
ハンドルバーに関しては酷い曲り状態で、修正する気分になれませんでした。そこで、他モデル用メーカー純正部品も含め、SL号に似合いそうなブリッジハンドル探しをしたところ、デイトナが取り扱かっていたホンダのズーマーカスタム用オフロードハンドルがベストマッチだと思って購入しました。このハンドル形状なら似合いそうな気がします。
徐々に部品が揃いつつありますので、いよいよ組み立て開始の段取りに入りますが、まだまだ細かな仕上げ作業が続きます。完成したら原2ツーリングへ行きたいです!!
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。















