カワサキ「Z2」再生 まずは車両の現状を確認 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.1
1975年登録の750RS、Z2-A後期モデルがベース
お世話になっているバイクショップ(元カワサキディーラー)のお客さんが長年所有しているZ2-Aの後期型は、中古車購入後にしばらく乗り、その後、置き場が無くなってしまったことから、廃車後に車体をバラバラにして、物置に仕舞ってありました。

組み立てるときにはフレームをニューペイントにして、電気系をリフレッシュしたりなどなど、レストア要素を含めて組み立てる予定だったそうです。分解してから20年以上が経過し、バイク置き場も整頓できたので、当時の部品のまま、レストアすることもなく再度組み立て直されたそうです。それでも複数台所有していたこともあり、お気に入りの1台として走らせていたわけでは無かったそう。
そんなZ2が「知り合いのところにありますよ……」とのお話しを伺ったので「売却予定はありませんか?!」とバイクショップを通じて、オーナーさんへ打診していただきました。その後、お値段的にも折り合いが付き、車検残ありの状態で譲渡されたのが、この1975年式で茶玉虫のZ2A後期モデルでした。

いきなりフルレストア!? まずはコンディション確認
最終的には美しく仕上げたい=フルレストアと呼ぶに相応しい仕上がりに!! と考えていたので、購入当初から本格作業に取り掛かっても良いのですが、その前に、まずは焦らずに現状バイクのコンディション確認から始めることにしました。
車検残が1年近くあったので、普通に試運転します。1990年代以降は、国内自主規制の750cc=ナナハン枠が無くなり、普段からオーバーリッターモデルに接する機会が多くなりました。そのため、限定解除した当時に、400ccからナナハンへ乗り換えた「あの時のZ2フィーリングを期待しても……」となります。
正直、ナナハンのZ2は、もっさりしていて決して速いバイクではなく、遅い印象でした。それでもバイクコンディションは良く、しかも走行距離は9000キロ台(残念ながら車両分解当時のオリジナルのメーターではない様子)だったそうです。エンジン始動性は良く、マフラーからまったく白煙は吹きません。試乗しても、息つきすること無くフル加速を楽しむことができました。しかし、決して速いバイクではない……。試運転を繰り返し、ショートツーリングにも出掛けることができました。中古車としての素性の良さは、この段階で確認することができました。
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。














